137.体用性才天人合図(たいようせいさいてんじんごうず) 拡大図 校異なし
138.混気体図(こんきたいず) 拡大図 校異なし

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 右の「体用性才天人合図」は、先天的に与えられたものとそれによって形作られる個性の関係を示した図です。この図の「人」も人間のことを 意味していると考えたほうが分かりやすいのですが、他の生物に当てはめても意味は通じます。116.天人道徳圖の解説で

 09756: 虫豸甲介。魚龍鳥獣。偕に同じく意を有す。則ち其の境や人なり。

という文を紹介しましたが、梅園にとっては外界を感覚器官で感じ取りながら、それぞれの種に応じて世界を加工する(巣作りが良い例) 生き物は、すべて「人」です。

 先天的に与えられたものとしては「物質」があります。物質は「物」として「天」の左に書かれています。生き物はそれぞれの身体を 持っていますが、そのもとは物質です。それがそれぞれの生き物に応じて形作られています。それを「立」と書いているのだと解釈していますが、 そのためには「天」の下の「体」が無ければなりません。蟻には蟻のかたちがあります。それが蟻の「体」です。鳥には鳥の、魚には魚の、 人には人の「体」があります。

 右側の「気」は生命のことです。「気活」で生命活動のことです。上の「神」は神経機能のことです。昆虫などは驚くほど繊細な神経機能を 持っています。その神経機能によって外の世界を感じ、餌を探したり巣を作ったりします。生命活動の「気活」と神経機能の「神運」が 組み合わさると、それぞれの生き物に固有の能力が発揮されます。蟻は土の中に巣を造り、蜘蛛は空中に糸を張り、 鳥は草の葉を集めて巣を作りますが、それぞれまことに巧みです。そのそれぞれの巧みさを「才」と書いています。「為」は、それらが生み出す 創造の行為です。巣を作り、餌を探して運び、群れを養い、子孫を残します。

 「気活」と「体成」は「用」になっています。翼が備われば鳥になり空を飛びます。犬の「体」が備われば犬として生きていきます。 蟻の「体」が備われば蟻として生きていきます。魚なら魚として生きていきます。これらは、すべて存在のバリエーションです。 「玄なる一元気」が姿を変えて現れているだけです。

 ただ、人間だけが、みずからを特別な存在だと考え、科学技術の力を借り、欲に任せて勝手な振る舞いをしています。悲しいことです。

 左の「混気体図」は、下に注があります。「後の粲気体図と一合を為し、以て神躯の全を観る」と書かれています。この図の「人」も、 人間と見ても、「虫豸甲介。魚龍鳥獣。偕に同じく意を有す。則ち其の境や人なり」という意味での「人」と考えても意味は通じます。 人間は家に住みますが、鳥も蟻も巣を作ります。数千年前に遡りますと、人間も洞窟で暮らしていました。大して変わりません。

 個々の語については、いろいろと想像をめぐらして考えてみてください。

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