85.動天地図(どうてんちず) 校異なし
86.静天地図(せいてんちず) 校異あり

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 「動天地図」と「静天地図」を解説します。このふたつの図は「動静天地図一合」という名前の一合図にしても良いと思うのですが、 梅園は別々の図にしています。

 「動天地図」は、地球環境を構成する基本的な運動を「反」つまり私の訳では「排反性の原理」によって並べたものです。第一象限の「転」は天体類の回転です。「運」は年周運動、「転」は日周運動です。棒記号を使って書けば、転/(運/転)となります。論理的に読めば「運は、運と転を含む」になりますし、 これに訳語を代入すれば「天体の回転は、年周運動を日周運動を含む」になります。

 第二象限の「持」は「地球の重力圏」を意味します。持/(升/降)は「地球の重力圏は上昇と下降を含む」という意味になります。「升」は「昇」と同じ意味です。自然の現象として昇るものは上昇気流です。下降するものは下降気流です。これに地球の回転が加わると、つまり日周運動の意味である「転」が加わると季節風や貿易風になり、さらに日々肌に感じる風になります。

 さて、下半分は「象」(しょう)の象限です。「象」は、熱による運動のことです。第三象限の「質」は、水(H2O)を含むものを意味します。「燥」は大気圏のこと、「水」は水圏のことです。右の「象」は太陽の光圏と宇宙の闇のことです。つまり、こんにち電磁波として知られている領域に「象」という語を充てています。

 梅園は、およそ二百五十年前に、地球環境を動かすエネルギーには、「気」つまり機界的エネルギーと「象」つまり熱エネルギーによる運動しか無いということを理解していました。ただし、この時代のヨーロッパでも、熱伝導・熱移動・熱放射など、熱の研究は盛んに行われていました。この図は、地球環境が機械的エネルギーと熱エネルギーで出来ていることを示しています。

 さて、左の「静天地図」は、運動を排除して地球環境を考えています。上は「気」の象限で「清」と「濁」に分かれています。「清」は、物質を排除して空間だけを考えているようです。地球環境を構成する空間には「内」と「外」があります。もし、あなたが宇宙服を来て宇宙空間に浮遊していると仮定しましょう。そのような空間には内と外はありません。それでは「環境」が作れません。

 「濁」は「上」と「下」に分かれています。「濁」は濁りのことです。大気には塵や埃があり、上空には雲が浮かんでいます。 つまり大気は濁りを含んでいます。宇宙空間はまったく濁りがありませんが、そこでは生物は生きていけません。 濁りは下に行くほど濃くなり、終いには地面に付着します。植物は地面から離れては生きていけませんし、私たちは植物なしでは生きていけません。 つまり、濁りは地球環境にとって、あるいは生物の生存にとって必要不可欠なものです。

 下の象限は「質」に成っています。「質」は水を含んだものの総称です。「天」の「清」「濁」は、青空と雲のことでしょう。「地」の「乾」「潤」は、もじどおり、乾燥と潤いのことでしょう。


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