【玄語\小冊\物部\粲物】84.txtの検索用訓読。 総ルビ訓読版  検索用原文



14911: 植は則ち無意なり〉

14912: 動は則ち有意なり》故に

14913: 気は温動冷止を隔す〉

14914: 体は竪堅横Kを隔す》故に

14915: 植は骨液を身生に於て一にす〉

14916: 動は性為を意技に於て分す》

14917: 混すれば則ち其の文を没す〉

14918: 分すれば則ち其の文を露す》

14919: 文なる者は。臓腑に依して成す。

14920: 臓なる者は〉気を蔵する者なり〉故に能く気と交を為す〉

14921: 腑なる者は》物を納する者なり》故に能く物と接を為す》

14922: 神本は精麁を分す〉

14923: 臓腑は内外を分す》故に

14924: 混物は〉則ち身生神為にして〉動植は同じく之を有す〉

14925: 粲物は》則ち臓腑意作にして》動は能く之を分す》是を以て。

14926: 動は粲物を有す。以て気質に交接す。是に於て。

14927: 神本天地の気を内に於て有す〉

14928: 彩声臭味の気を外に於て交す》

14929: 水穀便溺の質を内に於て畜す〉

14930: 配嗣器地の質を外に於て接す》

14931: 神なる者は〉為の神にして〉之を心に於て運す〉

14932: 本なる者は》成の天にして》之を腎に於て持す》

14933:  神は有意を為す〉

14934:  本は無意を成す》

14935:  本神は以て一身を混成す。然りと雖も。

14936:  神は心に由りて運神の地を占す〉

14937:  本は腎に由りて持本の地を占す》故に

14938:  神本の二気は〉能く混粲の物を成す〉

14939:  心腎の二物は》能く運持の気を成す》

14940: 天気なる者は動なり〉GHして之を肺に於て保す〉

14941: 地気なる者は実なり》飲食して之を肝に於て化す》

14942: 彩なる者は〉体の静にして有する者にして〉之を目に於て視す〉

14943: 声なる者は》気の動にして発する者にして》之を耳に於て聴す》

14944:  既に其の竅を開けば。則ち各おの其の神を有す。各おの其の知覚を為す。

14945:  色なる者は。目の覚る所なり。而して色は気質を有す。

14946:  気は明暗に色す〉

14947:  質は黒白に彩す》蓋し

14948:  目は至明に逢えば則ち閉じ〉

14949:    至暗に値えば則ち盲す》

14950:  昼は則ち神 旺す〉

14951:  夜は則ち神 潜す》

14952:  蒼蒼の天。歴歴の曜より。物を彩に於て為せば。則ち得て之を見す。故に

14953:  目や明なれば則ち彩を其の中に於て弁ず〉

14954:    暗なれば則ち彩を其の中に於て失す〉

14955:  彩なる者は〉静にして有す〉故に常に之を有す〉

14956:  声なる者は》動にして発す》故に時に之を有す》蓋し

14957:  彩声臭味の気なる者は。則ち意為の用いざること能わざる所なり。

14958:  已に之を用いざること能わざれば。則ち其の交器無きこと能わず。

14959:  彩なる者は〉体の静にして之を有する者なり〉

14960:  声なる者は》気の激にして之を得する者なり》蓋し

14961:  色は則ち明暗と寒熱の気と偶す〉気の大なる者なり〉

14962:  彩は則ち黒白と清濁の気と対す》気の小なる者なり》故に

14963:  人は明暗に睡覚す〉

14964:    寒熱に粛舒す》

14965:    黒白に見す〉

14966:    清濁に聞す》蓋し

14967:  彩声臭味は。物は各おの之を有す。物は限る所有れば。則ち

14968:  彩声臭味は。亦た限る所有り。

14969:  彼れ暗からざれば則ち明るく。明るからざれば則ち暗く。

14970:  寒からざれば則ち熱く。熱からざれば則ち寒きに異なる。

14971:  目は〉隆然洞朗にして〉其の彩を弁ず〉

14972:  耳は》邃乎空豁にして》其の声を受く》

14973:  其の気は精を以て鼻舌の上に居す。

14974:  又た臭味と。精麁と偶を為す。

14975: 臭なる者は〉気の熱に由りて醸する者〉之を鼻に於て聞く〉

14976: 味なる者は》性の潤に由りて畜うる者》之を舌に於て味う》

14977:  声なる者は〉激にして発す〉

14978:  彩なる者は》静にして有す》

14979:  臭なる者は〉動にして発す〉

14980:  味なる者は》静にして有す》

14981:  又た各おの精麁を有す。凡そ物は各おの彩声臭味を有す。

14982:  彩は目に覚す〉

14983:  声は耳に覚す》

14984:  臭は鼻に覚す〉

14985:  味は舌に覚す》是れ

14986:  外に在る者なり。且つ其の己れに有るが如き者なり。

14987:  彩味なる者は。静者なり。

14988:  臭は〉内畜して外発せず〉

14989:  声は》内運して外発す》故に

14990:  臭なる者は〉血肉便溺の畜なり〉

14991:  声なる者は》思慮運為の発なり》

14992:  内畜の臭〉外漏する者を胡と為す〉

14993:  外発の声》内結する者を唖と為す》

14994:  且つ夫れ家狗の人を尾する。

14995:  風に向って鼻を鼓す。左右迂曲し。

14996:  必は其の跡を弁ず。是に由りて之を観るに。

14997:  人の覚は〉鼓舌に通す〉

14998:  狗の覚は》聞鼻に通す》

14999: 水なる者は〉物に液する者なり〉

15000: 穀なる者は〉物を養する者なり〉

15001: 之を咽に於て納れ〉之を胃に於て畜う〉

15002: 便なる者は》穀の滓なり》

15003: 溺なる者は》液の汚なり》

15004: 之を腸に於て送り》之を※に於て収む》

15005: 物は通気に従いて行く。神為を以てして為す。

15006: 経は則ち相い継ぐ〉

15007: 緯は則ち相い対す》

15008:  袞袞として逝く〉故に小物も亦た之に継ぎ従す〉

15009:  FFとして塞す》故に小物も亦た偶を得て立す》

15010:  天は用を以てして運す〉故に小物も亦た用を以てして運す〉

15011:  神は物を以てして立す》故に小神も亦た物を以てして立す》故に

15012:  時は通すれば〉則ち後は前を継ぎて絶えず〉

15013:  塞を処すれば》則ち天は地に偶して離れず》故に

15014:  大物は。則ち天地を偶として。而して前後を継とす。

15015:  水火土石は〉自ら結ぶを以てす〉而して偶は反に資し〉継は気に資す〉

15016:  鳥獣艸木は》感を有するを以てす》而して

15017:  植は》華実を偶とし》種子を継とす》

15018:  動は》牝牡を偶とし》子母を継とす》

15019:  天は動し地は止す。動なる者は以て行す》

15020:           止なる者は以て事す》故に

15021:  東運西転は〉天に行す〉

15022:  冬夏昼夜は》地に事す》

15023:  雲騰雨墜は〉地に行す〉

15024:  発収動息は》物に事す》

15025:  小物の応する所。運は行を為す〉

15026:          為は事を為す》故に

15027:  動植を分すれば》則ち植は止して技せず〉

15028:            動は行して事を為す》故に

15029:  植は〉則ち升降に行し〉発収に事す〉

15030:  動は》則ち手 事に技し》足 行に運す》故に

15031:  手足無き者有り。手足有る者有り。而も

15032:  其の事を技し其の行を運するに至れば。則ち同一なり。故に

15033:  天は地に偶す〉Aは昜に偶す〉BCは無窮なり〉

15034:  雌は雄に配し》華は実に配し》生生は尽きず》

15035:  生生は尽きず。故に

15036:  大物は〉則ち後 前に継し〉寒 暑に継す〉

15037:  小物は》則ち実 苗に嗣し》母 子に継す》故に

15038:  偶は以て対す〉

15039:  継は以て往す》

15040:  事に技す〉

15041:  行に運す》

15042:  大小と無く。同じく之を有す。惟だ

15043:  精麁は相い隔す。其の状は夐別なり。

15044: 配なる者は〉己の偶なり〉之をAに於て交す〉

15045: 嗣なる者は》己の苗なり》之を乳に於て字す》

15046:  男女の受授は〉生生の気感なり〉

15047:  子母の乳哺は》生生の字育なり》故に

15048:  男は生生の器に余有り〉

15049:  女は生育の器に余有り》故に

15050:  精は〉生生の気に感すれば〉則ち有り〉

15051:  乳は》字育の日に非ざれば》則ち無し》

15052:  共に腑の物を納るる所なり。

15053: 地なる者は〉我の立つ所〉之を足に於て歩す〉

15054: 器なる者は》我の用う所》之を手に於て舞す》

15055:  腑なる者は物を納る。何ぞ手足の物を納れざる。蓋し

15056:  人の為は。手 以て技巧を執る〉

15057:       足 以て躯殻を載す》

15058:  載せて以て地を行く〉

15059:  執りて以て物を技す》

15060:  器地なる者は〉身の外なり〉

15061:  水穀も亦た》 身の外なり》

15062: 運為継偶。諸を天地に獲る〉

15063:      諸を各物に交す》故に

15064: 心肺肝腎〉咽胃腸※〉内に在るの臓腑なり〉

15065:  臓なる者は気を蔵す〉故に内を実す〉

15066:  腑なる者は物を納る》故に内を虚す》

15067:  水穀便溺。身の物に非ず。

15068:  資して継すの気は。此に假らざれば。則ち立たず。故に

15069:  物は此に得る。而る後 膩液を醸す〉

15070:             温動を輔す》

15071:  息なる者は〉天気を肺に於て引く〉而して一身を衛す〉

15072:  其の気は循環し〉又た鼻に出ず〉

15073:  食なる者は》地気を肝に於て運す》而して一身を営す》

15074:  滓汚は便溺を為し》而して之を※※に送る》

15075: 耳目鼻舌》手足A乳は》外に在るの臓腑なり》而して

15076: 臓なる者は内肉なり〉内肉は外に在ると雖も〉亦た能く皮の為に覆わる〉

15077: 腑なる者は外皮なり》外皮は内に在ると雖も》亦た能く肉の表と為る》

15078: 内なる者は上に在り〉乃ち神気の所分なり〉

15079: 外なる者は下に在り》乃ち本気の所分なり》

15080:  本気は腑を用いて為をす〉

15081:  神気は臓に由りて意をす》

15082:  本気は本を為す〉

15083:  神気は華を為す》

15084:  始の気に資して〉F洋然として処無し〉

15085:  此の気や〉有生の始に成す〉

15086:       体解の末に散す〉

15087:  首は上質の肉に攝す〉

15088:  身は下質の皮に攝す〉

15089:  GHは我を保す〉飲食は我を養す〉

15090:  資継の気は》鼻口を門戸と為す》

15091:  此の気や》有生の後に成す》

15092:       体解の前に尽す》

15093:  臓なる者は》心肺肝腎》耳目鼻舌》皆な上向す》

15094:  腑なる者は》咽胃腸※》手足A乳》皆な下向す》而して

15095: 内なる者は意を舎すれば〉則ち本気は此に旺す〉

15096: 外なる者は意を用すれば》則ち神気は此に旺す》

15097:  目視耳聴〉鼻聞舌味〉意を外に於て用するなり〉

15098:  肺保肝養〉心運腎持〉意を内に於て保するなり〉

15099:  気の用なり〉

15100:  咽は納れ胃は畜う〉腸は送り※は収むるは〉為を内に於て為すなり〉

15101:  手は技し足は行き》Aは交し乳は孳するは》為を外に於て為すなり》

15102:  質の用なり》然り而して

15103:  神なる者は内に在りて〉而して外 之を用す〉

15104:  気なる者な外を護して》而して内 之を用す》故に

15105:  神は心に華し〉而して腎に実す〉肺肝は気を以て保養す〉

15106:  咽胃納畜〉腸※収送は〉共に内に在るの者なり〉

15107:  皆な意を以て運用すること能わざる者なり〉

15108:  気は配に華し》而して嗣に実す》手足は肢を以てして技を行す》

15109:  耳目視聴》鼻舌聞味は》共に其の外に在る者なり》

15110:  皆な能く意を以て運用す可き者なり。故に

15111:  臓は神気の器を為し〉

15112:  腑は本気の器を為すと雖も》而も

15113:  内質は還って有為の器を為す〉

15114:  外質は還って用意の器を為す》且つ

15115:  神本は迭に旺す〉而して一睡一覚なり〉

15116:  気質は相い給す》而して一食一息なり》夫れ

15117:  神本なる者は〉生と偕に立す〉故に一身に充塞す〉而して門戸を假らず〉

15118:  臓腑なる者は》物を得て能く立す》故に気質を運化して》能く門戸を用す》

15119:  息食の受口は〉口を為し〉鼻を為す〉

15120:  便溺の瀉口は》※を為し》※を為す》

15121:  鼻なる者は〉喉の口なり〉

15122:  口なる者は〉咽の口なり〉

15123:  ※なる者は》※口なり》

15124:  ※なる者は》腸口なり》

15125:  此れ各一物にして〉

15126:  而して二名を具す》

15127:  合して之を咽胃腸※に於て統す。別に此の文有るに非ざるなり。是を以て。

15128:  鼻舌なる者は〉聞味を  具する所の臓なり〉而して

15129:  鼻口なる者は》息食の道路なり〉

15130:  A乳なる者は》交字の生を具する所の腑なり》而して

15131:  ※※なる者は》便溺の瀉口なり》

15132:  臓なる者は気を蔵す〉

15133:  腑なる者は質を用す》故に

15134:  耳目は声彩を通ず〉

15135:  鼻舌は臭味を受く》

15136:  肺肝は〉天地の気を保化す〉

15137:  心腎は》神本の気を運持す》而して

15138:  視聴は〉或いは用し或いは体す〉

15139:  聞味は》或いは欲し或いは厭す》

15140:  咽胃は水穀を運す〉

15141:  腸※は便溺を通す》

15142:  A乳は精汁を生化す〉

15143:  手足は器地を握歩す》而して

15144:  手足は〉或いは取り或いは捨つ〉

15145:  精汁は》或いは有り或いは無し》夫れ

15146:  動物なる者は。種子 相い継ぎ。先後 体を換うる者なり。故に

15147:  発生の気は〉感すれば則ち精を得る〉

15148:  生育の気は》通すれば則ち乳を生ず》

15149:  臓は〉肝に根し〉肺に葉し〉心に華し〉腎に実す〉而して

15150:  彩声臭味を受くるの孔を〉頭中の耳目鼻舌に於て開きて〉而して

15151:  其の系は上向して〉気の用を為す〉

15152:  腑は》身に幹し》肢に枝し》配に華し》嗣に苗す》而して

15153:  水穀便溺を受くるの孔を》腹中の咽胃腸※に於て開きて》而して

15154:  其の系は下向して》質の用を為す》

15155:  臓なる者は〉神気に親し〉神気なる者は〉養を肺肝の息脈に於いて資す〉

15156:  腑なる者は》本気に親し》本気なる者は》養を咽胃の水穀に於いて資す》故に

15157:  神本の養する所は皆な内に在り〉

15158:     資する所は皆な外に在り》

15159:  神なる者は〉気を耳目鼻舌に於て発す〉

15160:  本なる者は》為を手足A乳に於て発す》故に

15161:  内なる者は〉天の用を為するの器なり〉

15162:  外なる者は》人の用を為するの器なり》

15163: 動植は本と同生。竪立横動し。意為を没露す。故に

15164: 植は地に著きて竪立し〉直に寒暑雨暘に当る〉是れ其の本気に長ずるを以てなり〉

15165: 動は地を離れて横行し》巣窟飲哺を假る》  是れ其の神気に長ずるを以てなり》

15166: 此れに長ずれば〉則ち

15167: 彼れに短なり》二の勢なり》故に。

15168: 植は〉自ら護するの本に足る〉故に

15169: 保養は之を自然に任す》

15170: 動は》自ら護するの本に乏し》故に

15171: 保養は之を営為に仰ぐ》

15172: 堅植は〉K植の栄枯を假らず〉

15173: 堅動は》K動の飛走を假らず》

15174: 偏に各おの其の天を保するなり。夫れ。

15175: 生の処は〉則ち水なり〉燥なり〉而して水は則ち我の処に非ず〉

15176: 生の類は》則ち動なり》植なり》而して植は則ち我の類に非ず》然り而して

15177: 本生は〉則ち水燥を天地にす〉

15178: 余生は》則ち分れて小物に依る》

15179: 陸は。日影〉寒暑晦明を為す〉

15180:    水燥》雨暘煦液を為す》故に

15181: 水動は。諸を陸動に比すれば。則ち

15182: 陸動は。BCの和を得て。文を具し神に富み。

15183: L形多技にして。以て聡明の神を有す。

15184: 之を分てば。則ち鳥は軽くして獣は重く。獣は霊にして鳥は頑なり。

15185: 鳥は〉手を以て翼と為し〉翼を以て身を行す〉足を以て事を執る〉

15186: 獣は》翼を以て手に換え》足を以て身を行す》然り而して

15187: 鳥は則ち本気に富む〉

15188: 獣は則ち神気に富む》

15189: 神気に乏しければ〉則ち本気に足る》故に

15190: 羽は〉歩翔自在にして〉羽翼自ら護し〉産啄に易く〉謀慮に拙し〉

15191: 神気に富めば》  則ち本気に乏し》故に

15192: 獣は》歩して翔せず》営窟假る有り》産少く乳すること久し》思謀漸く巧む》蓋し

15193: A昜の態は。両つながら長ずること能わず。故に

15194: 生に余有る者は〉分に足らず〉

15195: 文に余有る者は》生に足らず》是を以て

15196: 陸植は水植より多し〉

15197: 水動は陸動より多し》故に

15198: 海動陸植は。子を生むこと数万にして。而して陸中。獣は鳥より寡し。

15199: 獣中。穎悟は人に勝るは莫し。

15200: 獣は猶お一胞数子にして。人は一胞一子に過ぎず。

15201: 故を以てすれば。則ち人は当に最も寡なかるべし。然りと雖も〉

15202: 智力に勝ることを有るを以て。以て能く蕃滋を致す。

15203: 終に其の神を運為し。天地に取りて。我が有と為し。

15204: 万物を以て。我が器と為す。神気の長ずるを以て。而して

15205: 本気は自立すること能わず。産乳は最も難し。疾病は最も多し。

15206: 外護内養は。都て不足を神気に於て補う。故に

15207: 木を架し茅を覆い。以て風雨を禦ぎ。

15208: 麻を績ぎ繭を※し。以て寒暑を防ぐ。

15209: 燧を鑽りて火を引き。井を鑿ちて水を出だす。

15210: 海を煮て塩を取り。土を墾して穀を斂む。

15211: 痛痒を医薬の営に於て攻む。

15212: 饑渇を調和の為に於て養す。

15213: 屋宇を假らざれば。則ち雨暘に当ること能わず。

15214: ※屐を假らざれば。則ち土石を践むこと能わず。

15215: 観る可し 本気の不足を神気の有余に於て補うを。故に

15216: 此に贏る者は〉彼に倹なり〉

15217: 彼に贏る者は》此に倹なり》

15218: 彼此は相い倹贏すと雖も。而も成する所に於ては則ち全なり。

15219: 一二の故なり。故に

15220: 同じく内外臓腑を具すと雖も〉

15221: 同じく営為技巧を具すと雖も》

15222: 人と能を争う者莫きなり。然り而して

15223: 通塞巧拙に於ては則ち各おの有するなり。

15224:  物は自ら気を具す〉

15225:  神は自ら物を用す》

15226:  鬼神の物に体して遺さざる所以なり。

15227:  万物は各おの鬼神を存するなり。

15228:  無意感求は性を為し〉知通は神を為す〉

15229:  有意情慾は性を為し》意智は神を為す》

15230:  同じく是れ性神と雖も。天人は同じからざるなり。蓋し

15231:  人なる者は。有意の統名なり。

15232:  禽獣蟲魚。亦た皆な意を具す。惟だ

15233:  物の殊なるを以て。而して気も殊なり。

15234:  通塞は同じからざるなり。故に

15235:  彼に我の神霊の通。鼓舞の巧無し。

15236:  此に通する者の〉

15237:  彼に塞するは》條理の道なり。是の故に。

15238:  物は気感に厚し〉

15239:  人は知通に深し》

15240:  其の気を以て感ずる者は定まる〉

15241:  磁の南を指し〉水の卑きに就き〉鷄の晨を知り〉

15242:  燕の春を知る〉期するが如く然るなり〉

15243:  其の智を以て通する者は変す》好悪思弁は別ならずと雖も》

15244:  感応運為は同じからず》故に

15245:  意通気感は。跡は則ち反す〉

15246:        理は則ち同す》

15247:  人なる者は〉之を思いて覚す〉

15248:        之を慮りて通す〉

15249:        之を学びて能す〉

15250:        之を謀りて為す〉

15251:  物なる者は》知る可き者は自ら知る》

15252:        能くす可き者は自ら能くす》

15253:  鳥の卵に伏す。殻を隔てて其の化を知る。※啄相い得て。

15254:  之を誤まる者無し。若し之を智慮に於て索めば。

15255:  能く之を知ると雖も。寧んぞ忘失せざるを保せんや。若し夫れ。

15256:  食色 心を動かし〉

15257:  睡覚 智を転ずるも》亦た

15258:  人の気感にして。而して意智の随なり。

15259:  人は則ち有意なりと雖も。亦た無意を平分す。故に

15260:  思慮智弁〉経営動作に於ては〉則ち之を知ると雖も〉

15261:  運持保化》老壮病健に於ては》則ち識らず》

15262:  分する者は〉物なり〉

15263:  有する者は》気なり》

15264:  物は天地を有す〉鬼神は之に由る〉

15265:  事は感応を有す》気質は之を用う》故に

15266:  日月に行有り〉寒暑に序有り〉南北に方有り〉天地に位有るは〉

15267:  物の体なり〉常なり〉

15268:  日月旋転し》寒暑往来し》南北迭節し》天地相い通ずる者は》

15269:  気の用なり》変なり》故に

15270:  鬼神は〉天地を以て体を為す〉

15271:  天地は》鬼神を以て用を為す》故に

15272:  神なる者は〉水を為し〉火を為し〉有意を為し〉無意を為す〉

15273:  天なる者は》水を成し》火を成し》有意を成し》無意を成す》而して

15274: 穎悟多文。天地と勢を張る者は。惟だ人のみ有す。故に

15275: 搏きて雲霄にるも〉※みして之に及び〉

15276: 潜んで幽壑に蟄するも》餌して之を鉤す》

15277: 含牙戴角も〉服して之を役す〉

15278: 利觜鉤爪も》繋して之を檻す》

15279: 日月星辰を暦象す〉

15280: 山川丘陵を経界す〉是に於て。

15281: 江海山原。金木土石。艸木鳥獣。魚鼈蟲豸。己の用に非ざる者莫し。

15282: 能く声音を転じて〉而して万の事物〉挙げて之を言語に於て認め〉

15283: 能く手脚を役して》而して万の技巧》尽く之を営為に於て運す》

15284: 已にして宇を造りて〉而して言語を指頭に記す〉

15285:     画を製して》而して物象を目中に認む》

15286: 我は天地に有せられて〉而して

15287: 我も亦た天地を有す》

15288: 勢を張れば。則ち天は無意にして成す〉

15289:         人は有意にして為す》

15290: 彼は天境を開し〉而して物は尽く其の中に居す〉

15291: 此は人境を開し》而して己れ独り此の中に立す》是を以て。

15292: 天の境を為す〉無意にして成す〉

15293: 人の境を為す》為にして成らず》

15294: 神は内に運し〉為は外に営む〉

15295: 彩を目に於て取り〉声を耳に於て取る〉

15296: 気を鼻に於て取り〉性を舌に於て取る〉

15297: 技を手に於て運し〉行を脚に於て用う〉

15298: 交をAに於て通し〉字を乳に於て為す〉

15299: 意の外用なり〉

15300: GHして天気を臓中に於て保す》

15301: 飲食して地質を腑中に於て化す》

15302: GH飲食は》天の生生に給す》

15303: 意智情慾は》人の其の中に於て成す》

15304: 為の内用なり》

15305:  鳥は〉技 觜脚に在り〉

15306:  獣は》技 歯爪に在り》

15307:  惟だ指を蹄にする者は〉技 口鼻に在り〉

15308:  爪歯に利からざる者は》技 手指に在り》然り而して     (利い=するどい)

15309:  魚は。 則ち之を鰭尾に於て施し。

15310:  蟲豸は。則ち変化万状なり。且つ

15311:  諸動の声に於けるも亦た技なり》而して

15312:  鱗裸は声技を用うる者少し〉

15313:  鳥獣は声技無き者少し》

15314:  余生の若きに至りては。

15315:  羽類に声無き者有り〉有れば則ち之を羽に於て発す〉

15316:  豸類に声無き者多し》有れば則ち之を喉に於て鼓す》

15317:  鳥獣に至りて。而して後 喚G哀楽。之を声に於て用う。

15318:  人の有意多智なるに及んで。声の技に於ける。体技と半ばす。

15319: 言語は文章を為す〉

15320: 営為は事業を成す》

15321: 意智は〉則ち思慮智弁なり〉

15322: 情慾は》則ち愛憎欲悪なり》故に

15323: 知は通塞信疑を有す〉

15324: 弁は善悪是非を生す》

15325: 思は与奪殺活を致す〉

15326: 慮は正詐安危を成す》

15327: 思弁好悪は。融して分せず。神は変化を此に於て運す。

15328: 粲物なる者は。門室に由りて。而して行居を為し。

15329: 混物の為に。能く其の役を執る。故に

15330: 彩声気性なる者は〉気の我に交する者なり〉

15331: 配嗣器地なる者は》質の我に接する者なり》

15332: 物は気感に厚し〉

15333: 人は意念に深し》

15334: 意念の運する所は。思 注いで〉而して嗜好淫念を僻す〉

15335:          情 厭いて》而して※悪棄捐を出す》

15336: 本気の弱を以て。意念を役すること之れ深し。故に。

15337: 憂楽は節を失い。疾病を内に醸す。

15338: 其の天寿を保するに於けるや。則ち物に逮ばず。

15339: 我を利すれば則ち彼を損す〉

15340: 我を快すれば則ち人を困す》

15341: 彼我は用を反して。労逸は塗を殊にす。是の故に。

15342: 聖人は。則を天地に於て観て〉以て道を立す〉

15343:     為を設施に於て開し》以て礼を制す》是に於て。

15344: 其の位は立す可し。其の分は守る可し。其の道は行う可し。其の宅は居す可し。

15345: 物に制度有り。事に法則有り。

15346: 適否に由りて〉而して悦怨の心を生じ〉而して以て善悪を択ぶ〉

15347: 当否に由りて》而して栄辱の智を分し》而して以て是非を択ぶ》

15348: 之を知るに学を以てし》之を修するに礼を以てす》




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