【玄語\小冊\物部\大物】81.txtの検索用訓読。 総ルビ訓読版  検索用原文



12857: 天なる者は精なり〉時を経にし処を緯にす〉

12858: 物なる者は麁なり》神は経に通し》物は緯に塞す》

12859: 神は体無し〉体を物に於て露す〉

12860: 物は主有り》主を神に於て見す》是を以て。

12861: 天地は物にして立す〉

12862: 天神は気にして活す》

12863: 天地は大なり。偏立して一を全す。

12864: 一の全にして成す〉

12865: 二の偏にして立す》

12866: 偏は成具を立す。

12867: 一一はBCす。BCは物を化す。小は大に散す。

12868: 剖析して散す〉

12869: 対待して偶す》

12870: 統散有りと雖も。而も同じく物を為すなり。

12871: 物なる者は。天地なり。

12872: 天地は相い得て。物は能く全たり。是を以て

12873: 小なる者は大の含む所と雖も。而も

12874: 各おの天地を全す。同じく彼此の勢を張る。夫れ

12875: 天地は体にして成す。

12876: 象質は性にして成す。

12877: 成具は偏を合す〉

12878: 大物は一を立す》

12879: 神は活して用す〉

12880: 物は立して体す》

12881: 転は外を保す〉

12882: 持は内を運す》

12883: 実は止して体を持す〉

12884: 虚は動して地を化す〉

12885: 大物の核子は〉潤濁の体を以て〉寒を結して暗を散す〉蓋し。

12886: 天なる者は》一気の本幹》

12887:        乾清の気を以て》熱を聚して明を播す》

12888: 明熱は聚すれば則ち火なり〉解すれば燥にして能く煦す〉

12889: 暗寒は散すれば則ち影なり》結すれば水にして能く滋す》

12890: 燥は能く煦す〉而して能く其の中に火を発す〉

12891: 水は能く滋す》而して能く其の外に湿を解す》

12892: 日月景影は〉上に旋転す〉

12893: 水火湿燥は》下にBCす》故に

12894: 物は一円球を露す。而して地は結し天は散す。

12895: 性体の物は〉没露隠見す〉

12896: 経緯の気は》運転GHす》

12897: 火は発し水は収す〉

12898: 気は升し質は降す》

12899: 其の気は則ち鬱発達斂。凝融粛舒す。

12900: 天の処を為す者は〉則ち景影なり〉星辰は象を其の間に鋪す〉

12901: 地の処を為す者は》則ち水燥なり》雲雨は質を其の中に散す》

12902: 天時は上に行す〉

12903: 歳運は下に旋す》

12904: 日は転し影は追す〉

12905: 水は滋し燥は煦す》

12906: 色を成する者は〉更るがわる昼夜を行す〉

12907: 気を為する者は》代るがわる冬夏を為す》

12908: 地は拗突して水陸を列す〉

12909: 気は動止して風恬を為す》

12910: 端を南北に奉して〉而して地の両極を定す〉

12911: 線を東西に環して》而して地之中界を分す》

12912: 然り而して物と我と。能く其の中に遊すなり。故に

12913: 天なる者は〉清浄の府なり〉

12914: 地なる者は》穢濁の蔵なり》而して

12915: 其の穢濁の中は。処を水陸に分す。

12916: 水なる者は地に居す〉

12917: 陸なる者は天に居す》

12918: 天中〉気 守すれば則ち恬なり〉雲雨は茲に路す〉       (茲=ここ)

12919:    気 旋すれば則ち風なり〉A晴は茲に任ず〉

12920:  同じく是れ一気なり。

12921:  動なれば則ち麁も能く横旋す〉

12922:  静なれば則ち精も能く竪立す》

12923:  風恬の成する所以なり。                   (風恬=ふうてん)

12924:  静なれば則にち能く竪立す〉故に

12925:  升降は同じく容して〉而して行を物に任す〉

12926:  雲は之に従いて升す〉

12927:  雨は之に従いて降す〉

12928:  升は降を碍げず〉以て恬の精を観る〉

12929:  麁なれば則ち能く横旋す》故に

12930:  縦横は相い拒して》而して物を己に靡かす》         (靡かす=なびかす)

12931:  或いは雲雨を率いて縦す》

12932:  或いは雲雨を率いて横す》

12933:  縦は横を容れず》以て風の麁を観る》

12934:  地なる者は天に資す〉故に天の有する者は〉地能く之を有す〉

12935:  天なる者は》地と並立す》故に

12936:  一の有する者は一能く之を反す》是の故に

12937:  持の風恬に於けるは》猶お天の転持に於けるがごとし》是を以て。

12938:  其の天に大なる者は〉地に小なり〉

12939:    地に大なる者は》天に小なり》

12940:  天なる者は〉動の分なり〉故に動は天より大なり〉

12941:  地なる者は》静の分なり》故に恬は地より大なり》

12942:  大小有りと雖も。亦た各おの之を有す。故に

12943:  気は持中に動きて風を為す〉之を天の転に比すれば則ち微なり〉

12944:  質は持中に止して恬を為す》之を天の極に比すれば則ち大なり》

12945:  動静なる者は。虚実の用を為す所なり。

12946:  気体は各おの之に由る。夫れ

12947:  持中の事。風恬は猶お転持のごとし〉

12948:       雲雨は猶お日月のごとし》

12949:  天は質を容れず〉 乾燥 性を為す〉故に

12950:  象熱にして乾燥す〉

12951:  転冷にして乾燥す〉

12952:  地は象を主とせず》潤湿 物を結す》故に

12953:  質冷にして潤湿す》

12954:  持温にして潤湿す》是を以て。

12955:  月は水に似たると雖も〉而も地水の潤湿に於て異なる〉

12956:  火は日に似たると雖も》而も天日の乾燥に於て異なる》故に

12957:  竪気は温潤にして〉雲を升し雨を降す〉其の気は濁なり〉

12958:  横気は冷燥にして》Aを招き晴を致す》其の気は清なり》是の故に。

12959:  植なる者は止質〉故に其の気は冷なり〉枯るれば則ち温なり〉

12960:  動なる者は動質》故に其の気は温なり》死すれば則ち冷なり》

12961: 持中》体の止するは則ち陸なり》燥生は之に居す》

12962:    体の動するは則ち水なり》水生は之に居す》

12963:  雨水は積もりて海を為す〉

12964:  土石は積もりて山を為す》此の故に

12965:  海に在りて鹹を醸する者は〉水底の気〉

12966:  陸に在りて液を化する者は》地面の気》

12967:  液を化して気を疏する者は〉陸中の水〉

12968:  流を積みて気を鬱する者は》海中の水》

12969: 水陸の生は。之を動植と謂う。夫れ

12970: 日月星辰の其の体を常持す〉

12971: 雲雨動植の其の体を毎換す》

12972: 精麁の然ら使むるなり。

12973:  日影は明暗を布す〉

12974:  水燥は乾潤を布す》

12975:  天物は明暗を以て其の処を為して居す〉

12976:  地物は乾潤を以て其の処を為して居す》

12977:  明は〉景なり〉             (検索キー「なる者は」)

12978:  暗は》影なり》             (検索キー「なる者は」)

12979:  潤は〉水なり〉             (検索キー「なる者は」)

12980:  乾は》燥なり》而して          (検索キー「なる者は」)

12981:  乾なる者は天に之く〉

12982:  暗なる者は地に帰す》

12983:  景影は気をA昜に於て分す〉故に星辰も亦たA昜に分す〉

12984:  水燥は性をA昜に於て分す》故に雲雨も亦たA昜に分す》故に

12985:  天なる者は〉乾燥光明の処なり〉

12986:  明暗を相い分すと雖も〉而も天に懸る者は〉虚動を以て乾燥光明なり〉

12987:  地なる者は》潤湿暗澹の処なり》

12988:  乾潤を相い分すと雖も》而も地に著く者は》実重を以て潤湿暗澹なり》

12989:  天物なる者は〉一体を常持し〉循環を以て其の期と為す〉

12990:  地物なる者は》其体を毎換し》鱗比を以て其の期と為す》

12991:  辰なる者は〉A物なり〉景中に居す〉而して順逆の行は参差す〉

12992:  星なる者は》昜物なり》影中に居す》而して順逆の行は整斉す》

12993:  陸生なる者は〉A物なり〉天中に居す〉而して能く沈重す〉

12994:  水生なる者は》昜物なり》地中に居す》而して能く軽浮す》

12995: 同じく物を解結塞中に居す〉

12996: 同じく気を生化通中に行す》

12997: 精は其の体を常持すれば〉則ち古は猶お今のごとし〉

12998: 麁は其の体を毎換すれば》則ち今は古に非ざるなり》

12999: 天地なる者は〉大物なり〉

13000: 万物なる者は》小物なり》

13001: 大小は分有りと雖も。而も同じく是れ物なり。同じく是れ物なれば。則ち

13002: 同じく其の経の率に従す〉

13003: 同じく其の緯の容に居す》之を一に於て有せらると謂うなり。

13004: 大物は成具を以て。而して経緯の中に成す。

13005: 成具はBCして。小物は化生す。故に

13006: 小なる者は〉大の有する所なり〉

13007: 彼なる者は》此の偶する所なり》故に

13008: 小の大に於ける〉資して成す〉

13009: 此の彼に於ける》依して立す》

13010: 小の資する所は〉廼ち大の給する所なり〉

13011: 彼の依する所は》廼ち此の通する所なり》是に於て。

13012: 成する者は我に於て足る〉

13013: 立する者は彼に於て敵す》蓋し

13014: 成する者は徒らに成さず〉其の具を得て成す〉

13015: 立する者は独り立せず》其の與に依して立す》

13016: 成する者は全たり〉二は己に足る〉

13017: 立する者は偏たり》一は佗に待つ》故に。

13018: 立すれば則ち彼此相い持す〉而して一は一に依す〉

13019: 成すれば則ち大小並び分す》而して各おの一を成す》是を以て。

13020: 万物は万天地を有す。各おの大物と勢を張る。

13021: 彼此は相い持す。而して更るがわる其の不足を贍す。是を以て。

13022: 各散天地。一有の中に在るも。亦た能く万不同を為すなり。故に。

13023: 其の大より〉剖析して其の小を観す〉

13024: 其の麁より》尋繹して其の精を察す》

13025: 之を比し之を反す。以て髣髴を観る。是を以て。

13026: 小も亦た各おの一有を発す。而して

13027: 其の徳を有す〉

13028: 其の道を発す》

13029: 其の天に居す〉

13030: 其の物を成す》

13031: 日影通具は〉彼の袞袞に従して〉而して節序を刻す〉

13032: 此れ則ち袞袞と節序とを並して〉此の時を為す〉

13033: 之に就きて始めて生じ〉及ばずして便ち化す〉

13034: 天地塞具は》彼のFFに依して》而して方位を鋪く》

13035: 此れ則ちFFと方位とを並して》此の処を為す》

13036: 立する所にして地を得る》

13037: 居する所にして天を得る》

13038: 物は。則ち神 体を没して〉而して其の気の神を見す〉

13039:      物 体を露して》而して其の気の本を隠す》是に於て。

13040: 神なれば則ち天神なり〉

13041: 物なれば則ち天地なり》

13042: 神は之を為す〉

13043: 天は之を成す》

13044: 天は之を没す〉

13045: 地は之を露す》

13046: 大なれば則ち素より之を有す〉

13047: 小なれば則ち資して之を有す》

13048: 成すれば則ち大小は気物を有して〉而して其の勢 相い張す〉

13049: 立すれば則ち彼此は一一を反して》而して其の勢 相い敵す》

13050: 資すれば則ち大に於て有する者は〉皆な小に於て有する〉

13051: 依すれば則ち彼に於て見する者は》皆な此に於て隠する》

13052:  大物は〉則ち自ら中を為して立し〉  自ら外を為して居す〉

13053:  小物は〉中を立するの地に依して立し〉外に居するの天を得て居す〉

13054:  大物は》則ち自ら理を為して形を成し》自ら気を為して物を成す》

13055:  小物は》則ち其の為に理せられて形を布し》其の為に気せられて物を成す》是れ乃ち

13056:  小は諸を大に資して自ら之を有するなり。

13057:  大の立するや〉佗に假ること無し〉

13058:  小の立するや》相い依ること有り》

13059:  大なれば則ち一中に天地A昜を具す〉而して以てBCす〉

13060:  小なれば則ち天地A昜にBCせられ〉而して以て一を成す〉

13061:  水は地に由て止す〉

13062:  火は天を以て存す〉

13063:  植は質の著無ければ則ち生せず〉

13064:  動は食の養無ければ則ち存せず〉是れ

13065:  小の佗に依して立する所以なり〉

13066:  大は能く天地A昜を具す》

13067:  小も亦た天地A昜を具す》

13068:  大は能く本根華実を具す》

13069:  小も亦た本根華実を具す》

13070:  大は偏を小に於て分す》而して

13071:  小は大に異ならず》是れ

13072:  物の各自に一を成する所以なり》是に於て。

13073: 乾潤土石に資して〉而して気液骨肉を有す〉

13074: 神霊感運に資して》而して心性為技を有す》

13075: A昜を雌雄にす〉

13076: 天地を身生にす》

13077: 保運化持。GH吐納は。資して成す〉

13078:            反して立す》

13079: 天は精を以て〉而して清浄にして府を為す〉

13080: 地は麁を以て》而して穢濁にして蔵を為す》然り而して

13081: 時通処塞の天地は〉清にして清なり〉

13082: 象循質隔の天地は〉清にして濁なり〉

13083: 日照影蔽》燥煦水滋の中》濁にして浄す》

13084: 熱蒸潤醸》象起質滅の中》濁にして穢す》故に

13085: 濁中。大境は〉則ち色性気性〉始めて濁す〉

13086:    小境は》則ち彩声気性》漸みて穢す》

13087:  精界は未だ彩声気性の窺う可き有らず。

13088:  気麁にして後 彩声気性有り。

13089:  麁中は浄穢を分して。而して

13090:  大界は浄を為す〉

13091:  小界は穢を為す》

13092:  浄は色声気性を為す〉

13093:  穢は彩声臭味を為す》

13094:  浄中は則ち定常の気を充す〉

13095:  穢中は則ち変化の気を充す》蓋し

13096:  天は清濁の素を有し〉以て通隔を為す〉

13097:  象は明暗の色を有し》以て照蔽を為す》是に於て。

13098:  物は隔に由て彩を呈す〉

13099:    通に由て彩を受す》

13100:  照されて其の呈彩を見す〉

13101:  蔽されて其の呈彩を隠す》

13102:  天地は動止を為す。動なる者は清虚を行す〉

13103:           止なる者は濁実に居す》未だ嘗て相い軋せず。

13104:  持中。気質は相い摶つ。

13105:  未だ軋して激せざれば則ち已む。

13106:  若し軋して激すれば 則ち発す。

13107:  寒乾は気淡なり〉

13108:  潤熱は気濃なり》

13109:  潤熱の相い醸す。

13110:  薫すれば則ち其の質を離す〉

13111:  畜すれば則ち其の質に著す》

13112:  著する者は性を為す〉

13113:  離する者は気を為す》

13114:  天に於て成するを以て〉之を気性と謂う〉

13115:  人に於て覚するを以て》之を臭味と謂う》

13116:  彩なる者は〉物を持するの気〉隔して己れを呈するなり〉

13117:  声なる者は》質を持するの気》軋して己れを発するなり》故に

13118:  物は持すれば則ち必ず彩を呈す。是を以て。

13119:  天地日影も。亦た各おの其の物を持すれば。則ち黒白清濁有り。惟だ

13120:  彼れは定常を為す〉

13121:  此れは変化を為す》濃中は精麁有り。

13122:  彩色の弁有る所以なり。

13123:  声は色に比すれば。則ち麁小を為す。故に

13124:  彩なる者は〉物の持する所〉有らざる所莫し〉

13125:  声なる者は》気の摶つ所》 質と軋し激す》故に

13126:  天地水火。金石動植。

13127:  持せざる所無ければ〉則ち彩を呈せざる所莫し〉

13128:  軋せざる所有れば》 則ち声を発せざる所有り》

13129:  潤熱は質中に相い醸す。之を気性と為す。

13130:  気は昜の為に発せらる〉

13131:  性はAの為に畜せらる》故に。

13132:  声は物を離る〉

13133:  彩は物に依る》

13134:  気は質を離る〉

13135:  性は質を畜う》

13136:  各おの精麁の分有り。彩声気性は。物に於て各有り。

13137:  彩は黒白より散す〉

13138:  声は清濁より散す〉

13139:  気は浄穢より散す》

13140:  性は濃淡より散す》

13141:  熱は蒸し潤は醸し。象は起り質は滅するの地。

13142:  諸を清浄に比して。以て穢濁を知る。

13143:  散小は其の間に醸す。而して

13144:  彩声気性は。散して統無きなり。人の知覚は。

13145:  彩は目を以て通す〉

13146:  声は耳を以て通す》

13147:  気は鼻を以て通す〉人に於て臭と曰う〉

13148:  性は舌を以て通す》人に於て味と曰う》

13149:  故何んとなれば。則ち耳目を假らずと雖も〉而も  (全集は「故」を欠く。脱字。)

13150:  彩声は則ち自ら其の名を持す〉

13151:  若し鼻舌を假らずんば》則ち

13152:  気性は臭味を為す可からず》故に

13153:  海魚は水に入る可からず〉

13154:  河魚は海に居る可からず》

13155:  酸は紅を和す〉

13156:  香は穢を逐う》蓋し

13157: 清濁なる者は。精麁の分なり。

13158: 気なる者は精〉故に清〉

13159: 質なる者は麁》故に濁》

13160: 清なれば則ち其の気に痕無し〉

13161: 濁なれば則ち其の気に跡有り》是の故に。

13162: 持中。機体没露の間〉物は実するを以て隔し〉動を以て軋す〉

13163:    水火BCの中》気は蒸するを以て薫し》醸を以て畜す》故に

13164: 気清なれば則ち通す〉濁にして隔するや〉彩の成する所なり〉

13165: 機精なれば則ち闃す》麁にして触するや》声の成する所なり》

13166: 気は蒸せざれば則ち恬なり〉蒸すれば則ち薫す〉

13167: 性は醸せざれば則ち澹なり》醸すれば則ち畜す》

13168: 気性の成する所以なり》是の故に。

13169: 精麁BCして。通隔闃触。恬醸澹畜を為す。

13170: 通闃恬澹は〉混焉として痕無し〉

13171: 隔触薫畜は》粲立して彩声気性を立す》

13172: 是れ境の清濁を分する所以なり。是を以て。

13173: 清なれば則ち天機気物を立す〉

13174: 濁なれば則ち彩声気性を醸す》蓋し

13175: 動の物を為るは。鼻を開きて天気を通す〉

13176:         口を開きて地質を通す》

13177:         鼻神は其の気を覚す〉

13178:         舌神は其の性を覚す》

13179: 物に在りて気の性なる者は。我の覚に就きて臭味を為す。

13180: 只だ同一物なり。主客に由りて其の名を異にす。

13181: 天機気物。彩声気性を醸出して。能く動物に給す。

13182: 動物は耳目鼻舌を開す。視聴聞味に於て運用す。是を以て

13183: 乃ち大境の瑣なる者と雖も。而も

13184: 小境に於ては。則ち最要と為す。蓋し

13185: 気体なる者は清〉物体なる者は濁〉濁隔は小に之き〉各自其の彩を呈す〉

13186: 活機なる者は動》立体なる者は静》動摶は小に之き》各自其の声を軋す》而して

13187: 乾寒は浄を為す〉

13188: 潤熱は穢を為す》

13189: 煦気に蒸有り〉

13190: 滋性に醸有り》

13191: 蒸醸は方を異にして。酒醴酢醪は同じからず。

13192: 滋液は津津として各おの其の性を畜う〉

13193: 煦熱は蒸蒸として各おの其の気を起す》

13194:  大なれば則ち充たざる無し〉

13195:  小なれば則ち充たざる所有り》故に

13196:  色は則ち有らざる所莫くして〉而して彩は則ち偏に其の物に著く〉

13197:  濁に成して〉而して清に成せざるなり〉

13198:  動は則ち有らざる所莫くして》而して声は則ち偏に其の物に依る》

13199:  軋に激して》而して動に激せざるなり》

13200:  臭は熱に起す〉

13201:  味は潤に成す》

13202:  彩は清に無し〉

13203:  声は闃に無し》

13204:  気は香臭を発するの外に恬なり〉

13205:  性は苦甘を醸するの外に淡なり》

13206:  然れども持中の物。其の本は天の天機気物に資して。

13207:  以て此の彩声気性を為すなり。蓋し

13208:  精なれば則ち生化の跡を露せず〉寿を悠久に引く〉故に清浄なり〉

13209:  麁なれば則ち生化の跡を露す》 体を旦夕に換う》故に穢濁なり》

13210:  噫 清浄の府に入らずんば。則ち烏んぞ穢濁の物を弁ぜん。

13211: 生と老とを以て。新陳を分す。

13212: 新と敗とを以て。鮮腐を分する者は。

13213: 是れ穢濁中の浄穢の分なり。而して

13214: 精清にして寿を悠遠に引く者は。則ち未だ之を知らざるなり。

13215:  生する者は必ず長ず〉

13216:  滅する者は先づ老す》

13217:  将に長ぜんとする者は〉色沢鮮膩〉之に順えば則ち其の声は朗洞なり〉

13218:  将に滅せんとする者は》色彩枯澹》之に逆えば則ち其の声は湮鬱なり》

13219:  其の臭味に於けるも亦た然り》然り而して

13220:  人なる者は万物と並立す。故に好悪は物と反する有り。故に

13221:  人を以て彩声臭味を断ずる者は。人に可なるの彩声臭味なり。故に

13222:  雀矢竜涎は〉人鼻に可し〉而して              (可し=よし)

13223:  人屎壊肉は》狗口に適す》且つ

13224: 大物の宇宙に在するは。一反一比〉偶を得て居す〉

13225:            没体露体》継を得て従す》而して

13226: 天気の運は〉日月を幹転す〉

13227: 地気の為は》事物を経営す》

13228: 偶継するは〉物なり〉経緯を分す〉

13229: 運為するは》気なり》天地を分す》而して

13230: 小物は此気物の分に依す。

13231:  反すれば則ち物を以て気に偶す〉

13232:  比すれば則ち類類相い偶す》

13233:  体を没する者は〉則ち将にするよりして来し〉既にするに向して去す〉

13234:  体を露する者は》則ち既にするよりして来し》将にするに向して去す》

13235:  気は運して日月を幹転す〉

13236:  気は為して事物を経営す》

13237:  大は則ち地を以て天に偶す〉小は則ち植 華実を偶す〉

13238:                   動 牝牡を偶す〉

13239:  大は則ち今を以て古に継す》小は則ち植 子苗を継す》

13240:                   動 子母を継す》

13241:  大は則ち気を転し質を持す〉小は則ち植 幹を以て持す〉

13242:                   動 足を以て行す〉

13243:  大は則ち天は運し神は為す》小は則ち植 営為を没跡す》

13244:                   動 意技を営為す》

13245: 常に一体を持する者は〉体に成壊無し〉日月山海は皆な 然り〉

13246: 先後に体を換する者は》体に成壊有り》雲雨動植は同じく然り》

13247: 麁より之を観れば体を常にする者は〉生化せず〉

13248:         体を換する者にして〉而して始めて生化するが如し〉

13249: 精より之を観れば同一生化》没露の跡を異にするに過ぎず》是の故に。

13250: 宇宙は袞袞たり〉

13251: 覆載は攸攸たり》

13252: 雲雨はM忽たり〉

13253: 動植は斯須たり》

13254: 亦た途の異なるに非ざるなり。故に。

13255: 雲雷雨雪〉或いは聚し或いは散す〉未だ天に在る者の精なるに及ばず〉

13256: 艸木鳥獣》或いは結し或いは解す》未だ地を為す者の実なるに及ばず》

13257: 大物は無窮なり〉

13258: 小物は有窮なり》

13259: 経緯は同じく然り》是を以て。

13260: 物の将に結ばんとするや〉気はD乎として興る〉

13261: 其の将に尽きんとするや》体は頽乎として壊す》故に

13262: 上にして雲雷雨雪なり〉物を水燥に資す〉

13263: 下にして艸木鳥獣なり》物を土石に資す》

13264: 明暗は天地を上に於て分す〉

13265: 水土は天地を下に於て分す》

13266: 天地は愈いよ分す〉

13267: 生物は愈いよ蕃す》

13268: 艸木鳥獣は〉燥居す〉

13269: 魚龍藻樹は》水居す》夫れ

13270: 動植の天地を有するは。気液骨肉を物にす〉

13271:            神霊感運を神にす》

13272:            偶継運為に依す〉

13273:            彩声臭味を用す》

13274: 植は有意の文を没す〉

13275: 動は有意の文を露す》

13276: 質実の地を同するを以て〉其の物を為するや同なり〉

13277: 水燥の居を隔するを以て》其の生を成するや異なり》故に。

13278: 毛羽は気中に生じて〉而して気に活す〉水を飲むと雖も〉而も水に死す〉

13279: 鱗保は水中に生じて》而して水に活す》気を※すと雖も》而も気に死す》

13280: GH吐納。飛走游潜。跡は反して理は一なり。

13281: 理は一なりと雖も。物は則ち相い隔す。

13282: 資する所有りて並立するなり。

13283:  変せざれば則ち常ならず〉

13284:  常ならざれば則ち変せず》

13285:  明は往し暗は来す〉

13286:  寒は謝し暑は至す》

13287:  常なる者も能く変す〉

13288:  変なる者も能く常す》

13289:  変する者よりして之を推せば〉則ち皆な変なり〉

13290:  常なる者よりして之を推せば》則ち皆な常なり》惟だ

13291:  往者を常とすれば〉則ち来者は変なり〉

13292:  来者を常とすれば》則ち往者は変なり》

13293:  魚の水に潜む〉

13294:  鳥の天に翔く》

13295:  一常なれば則ち一変なり。故に

13296:  植は本を下にし末を上にす〉

13297:  動は本を上にし末を下にす》

13298:  跡は則ち反すと雖も。而も名は則ち資する所有り。

13299:  反すれば則ち一を分す〉

13300:  同すれば則ち異を合す》

13301: 天地を成する者は 一なり〉

13302: 天地に成せらる者は各なり》

13303: 一なる者は此れを有す〉

13304: 各なる者は此れに立す》

13305: 大の有する所は〉則ち小の資する所なり〉

13306: 各の立する所は》則ち一の成する所なり》故に

13307: 大物は万物を有す〉

13308: 万物は大物に異る》

13309:  天地を成する者は 一なり〉

13310:  天地に成せらる者は各なり》故に

13311:  機体象質〉声色気性は〉天地の成具なり〉

13312:  気液骨肉》心性為技は》人の 成具なり》

13313:  成具は。則ち一を闕けば則ち其の物に成せざる有り。

13314:  天地に成すること有る者は。

13315:  譬えば鳥と獣との如く。松と竹との如く。

13316:  彼を闕くと雖も。而も此に於て已に成す。故に

13317:  彼我は各おの其の天地を成す。此の大物中に遊す。

13318:  彼此は生を異にす〉故に其の物や立す〉

13319:  彼此は交接す》  故に其の事や活す》夫れ

13320: 人なる者は。万物中の一物なり〉

13321:       各気中の一気なり》是を以て

13322: 天地曁物は。我と並び立つ〉

13323:       我と並び行く》

13324: 此の如き天地に立す〉

13325: 此の如き天神に活す》故に

13326: 其の体は則ちL然たり。

13327: 気を彩声気性に交す〉

13328: 質を継偶運為に接す》

13329: 其の神は則ちD乎として本を保運化持に運す〉

13330: 神を情慾意智の気に為す〉

13331: 眇眇の体に局す》

13332: 耿耿の智に囿す》

13333: 是に於てか夫の意に病む者は。

13334: 索に巧にして〉得に拙なり》

13335: 度に精にして〉通に麁なり》是の故に。

13336: 意を以て物を索む〉索めて得ざれば 則ち疑う〉

13337: 智を以て事を度る》度りて通ぜざれば則ち惑う》

13338: 失得有亡は之を累る。                    (累る=しばる)

13339: 憂悲苦歓は之に擾る。

13340: 己を有するに於て隔たる〉

13341: 意を有するに於て塞がる》

13342: 小物を以て大物に置かず〉

13343: 有意を以て神為に任せず》

13344: 終に窺Eして以て天地に観る。

13345: 幽明は〉気なり〉

13346: 有無は》物なり》

13347: 幽明を物に尋ぬ〉

13348: 有無を気に繹ぬ》遠し。

13349: 幽明を気に求む〉

13350: 有無を物に繹ぬ》

13351: 有意を無意に於て通す〉

13352: 無意を有意に於て体す》則ち

13353: 往くとして通せざる無きなり。

13354:  已に生を此に寓す。然り而して

13355:  由りて来たる所を知らず〉

13356:  往きて変する所を測らず》

13357:  眇眇を須臾に寄す〉

13358:  耿耿を攸久に窮めんと欲す》

13359:  啻に其の死後の知る可からざるのみならず〉         (啻に=ただに)

13360:  生前も亦た之を如何ともする無し》

13361:  啻に生前死後の然るにあらず〉

13362:  此の生も亦た知る可からざるなり》蓋し

13363:  此の生為る。已に其の寓を有す〉

13364:        亦た其の知を智にす》

13365:  其の有は》則ち実に其の有なり〉

13366:  其の智は》則ち実に其の智なり》

13367:  知らず。素より有して〉而して今も亦た之を有すか〉

13368:      素より知りて》而して今も亦た之を知るか》

13369:  今 始めて其の寓を得る〉以て之を有すか〉

13370:  今 始めて其の智を得る》以て之を知るか》

13371:  既に其の有を有す〉

13372:  既に其の智を智にす》是に於て。

13373:  有の有せざる所を疑う〉

13374:  智の知らざる所に惑う》

13375:  無なる者は〉有の分外なり〉

13376:  幽なる者は》明の分外なり》而して

13377:  幽明は有無に非ず〉

13378:  有無は幽明に非ず》

13379:  外なる者は能く内と反す〉

13380:  猶お昼の夜を外にし〉

13381:    夜の昼を外にするがごとし》

13382:  今 明を執りて以て幽を窺う〉

13383:    有を執りて以て無を思う》

13384:  猶お昼の色を執りて〉以て夜の蔽を疑い〉

13385:    夜の色を執りて》以て昼の明を疑うがごとし》又た

13386:  猶お目を閉じて以て明の所在を尋ね〉

13387:    炬を秉りて以て暗の所在を探るがごとし》故に

13388: [明中に暗を尋ぬれば〉姑く見る所の者を屏けるに如かず〉 

13389:  思を冥晦の中に致し〉以て暗を知るべし〉 

13390:  暗を知らざれば〉則ち其の明を知るも亦た審かならず〉 

13391:  暗中に明を探れば》 姑く晦す所の者を舎てるに如かず》 

13392:  思を明朗の中に致し》以て明を知るべし》]         ([ 〕は梅園全集)

13393:  明中に暗を尋ねんと欲すれば〉則ち須らく姑く見る所の者を屏け〉

13394:  思を冥晦の中に通じ〉以て暗を知るべし〉 

13395:  暗を知らざれば〉則ち其の明を知るも亦た審かならず〉 

13396:  暗中に明を探らんと欲すれば》則ち須らく姑く晦す所の者を忘れ》

13397:  思を明朗の中に通じ》以て明を知るべし》       ( [ ] は写本939。自筆も同じ。)

13398:  明を知らざれば》則ち其の暗を知るも亦た審かならず》

13399:  明中 明を屏けて暗に通ず〉

13400:  暗中 暗を忘れて明に通ず》

13401:  之を融通と謂う。

13402:  明中 思を暗に致す〉其の暗を以て〉能く我の在る所の明を知る〉

13403:  暗中 思を明に致す》其の明を以て》能く我の在る所の暗を知る》

13404:  之を反観と謂う。

13405:  猶お鏡に鑑みるの我が身を身の外に体し。

13406:  身の外なる者を以て反観すれば。則ち彼に通じて我を知るがごとし。

13407:  通ぜざれば則ち鏡に体すること能わず。

13408:  鏡に体すること能わざれば。則ち以て己れを知る無きなり。

13409:  有を以て無に体し〉無を以て有を反観し〉

13410:  明を以て幽に体し》幽を以て明を反観すれば》

13411:  則ち何の通に病むことか之れ有らん》   

13412:  今 有を執りて以て無を窺う〉

13413:    明を執りて以て幽を窺う》

13414:  質を幽明に尋ぬ〉

13415:  気を有無に求む》

13416:  猶お目を閉じて明を追い〉

13417:    炬を秉りて暗を追うがごとし》

13418:  釣竿は狐兎を捕うの具に非ず〉

13419:  瓦缶は鳳鳴を為すの器に非ず》

13420:  苦なりと雖も而も無益なり。

13421: 諸を一気に結す〉

13422: 諸を一気に解す》

13423:  物の天地を有するは〉猶お

13424:  車の輪輻を有するがごとし》

13425:  車は輪輻無ければ〉則ち行す可からず〉

13426:  物は天地無ければ》則ち立す可からず》

13427:  物の気を有するは〉猶お

13428:  車の御者を有するがごとし》

13429:  御無ければ則ち車は用を為さず〉

13430:  気無ければ則ち物は立すること有らず》

13431:  一気の応用。猶お心の喜怒哀楽に痕無く。而して

13432:  応接尽くること無きがごとし。是を以て。

13433:  膏梁を食する者は〉其の人や肥ゆ〉

13434:  糞壌を培する者は》其の苗や長ず》而して

13435:  膏梁は人の肌膚に非ず〉

13436:  糞壌は苗の枝葉に非ず》

13437:  惟だ相依の間に。彼此の給資するを見る。然りと雖も。

13438:  人は死して蘇す可からず〉

13439:  物は化して収す可からず》

13440:  生化粲立。唯だ混有の一を有す。則ち

13441:  解も亦た一気なり〉

13442:  結も亦た一気なり》

13443:  生は之を得るに非ず〉

13444:  死は之を帰するに非ず》

13445: 終を始に反すれば〉則ち洋洋乎たり〉

13446: 後を今に求すれば》則ち滾滾然たり》

13447: 粲と混と〉其の中に機す〉

13448: 幽と明と》其の間に跡す》

13449: 神明何物ぞ。一肉団の気は一結物なり。

13450: 其の智通を天の気感に還す。

13451: 忘して通し。通して化す。

13452: 生すれば則ち生す〉

13453: 化すれば則ち化す》

13454: 夫の造物と化を同じくす。惟だ其れ然り。惟だ其れ然り。

13455:  生する者は生す〉故に之を生と謂う〉

13456:  化する者は化す》故に之を化と謂う》

13457:  化する者は〉生 及ばざるして化す〉

13458:  生する者は》化 行われずして生す》

13459:  生は化を為す可からず〉

13460:  化は生を為す可からず》故に

13461:  生化は迭に行せらるるを得て。而して同じく行せらるるを得ず。

13462:  動は子を生す〉植は種を生す〉聯綿として已まず〉

13463:  動は息す》  植は斃す》  陸続として収せず》

13464:  収する可ければ則ち化に非ず〉

13465:  已む 可ければ則ち生に非ず》

13466:  生する者は必ず化す〉其の一なる所なり〉

13467:  生は必ず化に非ず》 其の二なる所なり》




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