【玄語\小冊\人部\設施\**自安貌】78.txtの検索用訓読。 総ルビ訓読版  検索用原文

このファイルには「**自安貌」という名前が付けられているが、自筆稿本を参照す
ると三浦黄鶴の書き込みの可能性が高いので、項目として採用することはやめ、参考
として示すにとどめることとする。検索用原文も同じ。
(2007.10.22)



11244: 夫れ人の情慾は。※※たり〉

11245:         郷郷たり》

11246:         守防は之を務む〉

11247:         利害は之を謀る》

11248: 我の欲する所は〉人の欲する所なり〉

11249: 我の謀る所は》 人の謀る所なり》是に於て。

11250: 相い怨み相い悪む〉

11251: 相い奪い相い殺す》蓋し。

11252: 物の相い怨み・悪み・殺し・奪うは〉身に於て止まる〉

11253: 人の相い怨み・悪み・殺し・奪うは》結びて勢を為す》

11254: 一怨起りて天下随う。故に

11255: 其の※※郷郷を治する者は。人の聡明なり。故に

11256: 群醜有れば〉則ち之を治めざるを得ず〉

11257: 情慾有れば》則ち之を教えざるを得ず》

11258: 之を治むる者は君なり〉

11259: 之を教うる者は師なり》

11260: 君師立ちて。天下同然として。悦愛予活す。

11261: 悦愛予活 同然たらざれば。則ち怨悪殺奪す。

11262:  天は容せざる所莫くして〉而して誠に逃れず〉

11263:  人は具せざる所莫くして》而して同じくする所に違わず》

11264:  物を以て人を観れば〉人なる者は〉各中の一物なり〉

11265:  人を以て我を観れば》我なる者は》同中の各なり》

11266:  物一なれば則ち気一なり〉是を以て

11267:  善を好み悪を悪む〉天下と一なる可し〉

11268:  物各なれば則ち気各なり》是を以て

11269:  趨舍嗜好は》未だ天下を以て通ず可からず》

11270:  同じく欲する者は善なり〉独り欲する者は悪なり〉

11271:  同じく思う者は正しく》 独り思う者は邪なり》故に

11272:  衆の同じくする所を修むるは〉君子なり〉

11273:  己れの独りする所に荒むは》 小人なり》

11274:  己れの独りする所を舍てて〉衆の同じくする所に従うは〉勤なり〉

11275:  衆の同じくする所を舎てて》己れの独りする所に従うは》放なり》惟だ

11276:  冀望する所有りて道に志せば〉則ち求めて已まず〉     (冀望=希望)

11277:  廻避する所有りて善に遷れば》則ち行きて屡しば顧みる》

11278:  求めて已まざる者は〉  報に期する有り〉

11279:  行いて屡しば顧みる者は》利に於て忘れず》惟だ

11280:  大人は天下を以て一身と為す。故に忠 以て己れを尽す〉

11281:                  恕 以て己れを推す》蓋し

11282:  同なる者は。異の偶なり。

11283:  横目竪鼻は〉各おの同じからざる者莫し〉而して

11284:  声音容貌は》各おの異ならざる者莫きなり》

11285:  其の同じき者も亦た人人之を有す〉

11286:  其の異なる者も亦た人人之を有す》蓋し

11287:  同じく天を載き地を履むの人にして。而して

11288:  同じく円顱方趾の形なり》

11289:  同じく君臣父子・夫婦兄弟を倫とし。

11290:  同じく水穀を服し。同じく葛裘を著く。

11291:  一人の好む所は〉則ち天下の好む所にして〉

11292:  一人の悪む所は》則ち天下の悪む所なり》

11293:  然りと雖も。意智の向う所は。趨舍嗜好。各おの同じからず。故に

11294:  或いは万乗を軽視す。

11295:  或いは一諾に慷慨す。

11296:  或いは浮沈して世を弄す。

11297:  或いは顰蹙して人を避く。

11298:  或いは機を見て勢を弄す。

11299:  或いは道を守り節を践む。

11300:  或いは狷介して自ら守る。

11301:  或いは傲蕩して為す無し。

11302:  或いは顕曄して身を赫す。

11303:  或いは栖遅して光を韜む。

11304:  皆な豪傑の態にして。是非の興る所なり。唯だ

11305:  大人は。楽しめば則ち天下と偕に楽しむ〉

11306:      安んずれば則ち天下と偕に安んず》故に

11307:  其の功は〉則ち天下の功なり〉

11308:  其の道は》則ち天下の道なり》故に

11309:  豪傑の能は乃ち大人の資なり。蓋し

11310: 之を悦ばしむるに道有り〉時有りてか〉怨も亦た避けず〉

11311: 之を予うるに道有り》  時有りてか》奪も亦た厭わず》

11312: 善悪是非の存する所なり。是を以て。

11313: 道を忘れて愛憎欲悪を人に於て任ずれば〉 能く人の私に適す〉

11314: 勢に拠りて与奪殺活を人に於て縦にすれば》能く人の志に賊す》此の故に。(縦=ほしいまま)

11315: 天下の事は。一治一乱一興一亡なり。

11316: 或いは相い亡ぶ。或いは相い持す。

11317: 勢然るなり。惟だ勢を回する者は。力なり。故に

11318: 有力者は。乱を回して治を為し。亡を転じて存を致す。

11319: 凶は吉に換る〉

11320: 悪は善に変ず》故に

11321: 情慾なる者は〉※※郷郷〉荒めば則ち凶に走る〉

11322: 意智は之が役を為せば〉則ち姦邪放僻〉惟だ私 之を謀る〉

11323: 意智なる者は》思惟分弁》修むれば則ち道に至る》

11324: 情慾は之が命を聴けば》則ち視聴言動》惟だ義 之に従う》

11325: 戦勝ちて吉凶 分る。故に

11326: 自修の道は〉思弁に在り〉

11327: 治人の道は》保通に在り》夫れ

11328: 情慾の私なる者は〉身に便なる所なり〉故に自ら之を好む〉

11329: 意智の公なる者は》人に宜なる所なり》故に必ず佗に律す》惟だ

11330: 佗に律する者を以て〉自ら修む〉

11331: 身に便なる者を以て》衆を望めば》則ち安んず。此故に。

11332: 徳は身を修するより善なるは莫し〉

11333: 功は物を済するより大なるは莫し》故に。

11334: 情慾は〉之を保し之を通ぜよ〉 之を傷なうこと毋れ〉之を塞ぐこと毋れ〉(毋れ=なかれ)

11335: 意智は》之を正し之を明にせよ》之を頗すること毋れ》之を晦すこと毋れ》

11336: 保通の道は〉安んず〉和する〉養する〉疏するなり〉

11337:  是非なる者は〉意智の断〉截然たる者なり〉

11338:  善悪なる者は〉情慾の成〉未だ※ならざる者なり〉

11339:  截然を未※の間に於て行いて〉察察たれば則ち人情失す〉

11340:  邪人は邪を信じて》而して正を信ぜず》

11341:  正人は正を信じて》而して邪を信ぜず》

11342:  各おの自ずから信ずる者を佗の信ぜざる者の上に於て伸ばさんと欲す》

11343:  ※※たれば則ち凶機逼る》

11344:  人情失すれば〉則ち和気傷つく〉

11345:  凶機逼れば》 則ち顛沛近づく》             (顛沛=てんぱい)

11346: 正明の道は》思う》学ぶ》択ぶ》修む》

11347: 衆の同じく思慾する所を通す〉

11348: 衆の同じく※悪する所を疏すれば〉則ち衆情悦ぶ〉       (※悪=えきお)

11349: 之を政に於て挙ぐれば〉則ち

11350: 勧懲は化に漸む》

11351:  心の物為るや。動きて住せず。

11352:         往きて反り難し。

11353:         見る所に拘わる。

11354:         習する所に牽かる。

11355:         処る所に著く。

11356:         之く所に遷る。

11357:         好む所に淫す。

11358:         悪む所に塞がる。

11359:         終に耳をして敢て聡ならず。

11360:         目をして敢て明ならざらしむ。是を以て。

11361:  善悪は〉習う所に於て長じ〉廃する所に於て塞す〉

11362:  是非は》択ぶ所に於て明に》棄つる所に於て昏し》惟だ

11363:  習は人を移す。慾は智を晦ます。

11364:  惑う者多ければ〉則ち同じく好悪する所の者も〉亦た或いは未だ心の本然より出でず〉

11365:  不肖者多ければ》則ち同じく是非する所の者も》亦た或いは未だ事の正より出でず》

11366:  人は則ち天地の人なり〉

11367:  道は則ち天地の道なり》

11368:  善悪は則ち天地の善悪なり〉

11369:  是非は則ち天地の是非なり》

11370:  正視は目を眩さず〉

11371:  正履は歩を失わず》大丈夫の事なり。

11372:  是非は明ならざれば〉則ち怨怒 作る〉

11373:  善悪は分たれざれば》則ち昏乱 極む》

11374:  是非※※たれば〉則ち人情 蔵る〉           (蔵る=かくる)

11375:  善悪察察たれば》則ち凶機 逼る》

11376:  不明不分に論ずる勿れ。

11377:  ※※察察。豈に喜ぶ可けんや。惟だ能く体す。故に能く処す。

11378:  人情に屈せず。凶機に激さず。

11379:  是非に明に〉

11380:  善悪に審に》

11381:  従容として自適せざる莫し。亦た大人の事なり。

11382: 天地の是を是とす》

11383: 天地の非を非とす》

11384: 天地の正を誘い》

11385: 天地の邪を防げば》則ち衆心悦ぶ》

11386: 之を教に於て施せば》則ち撰択修する有り》

11387: 未だ能く天下の胸臆を以て之を思量し〉

11388:     天下の好悪を以て之を黜陟せずして》

11389: 己れの得て有する所を徳とし〉

11390: 己れの由て行する所を道とす》

11391: 或いは一个の聡明に依り。                (个=こ。一个=一個。)

11392: 或いは一時の利害に依る。

11393: 或いは相い抗衡す。

11394: 或いは相い守禦す。

11395: 或いは以て自ら断ず。

11396: 或いは以て区画を為す。

11397:  断して聴く者は〉其の言に通じ〉其の意を量る能わず〉

11398:  猶お権衡の定まって物を量るがごとし〉

11399:  聴きて断する者は》能く通じ能く量る》

11400:  猶お物に随いて権を移すがごとし》是を以て

11401:  人の言を容れざる者は〉聡明なること能わず〉以て人に上たり難し〉

11402:  私を以てする者は》事に通ずる能わず》以て人に師たり難し》是の故に

11403:  君子なる者は》明能く是非を断じ》公能く是非に処し》

11404:  教を以て正を誘い》礼を以て邪を防ぐ》

11405: 見は各是非に定まる。未だ之を斉しくするに在るを免れず。

11406: 烏んぞ天地の物を成すに肖ん。              (烏んぞ=いずくんぞ)

11407:  一尺の面 同じからず〉

11408:  億兆の情 焉んぞ斉しからん》

11409:  同じからざるも亦た横目竪鼻なり〉

11410:  斉しからざるも亦た好善悪悪なり》故に

11411:  政なる者は〉其の同じき者を同じくし〉

11412:  教なる者は》其の斉しからざる者を斉しくせず》

11413:  政は以て道を闢く〉

11414:  教は以て徳を成す》

11415:  政は善ならざれば則ち才を壊す〉

11416:  教は善ならざれば則ち道を壅ぐ》            (壅ぐ=ふさぐ)

11417:  壅がりて通ぜず〉

11418:  壊れて復し難し》

11419:  道立ち物成るに於てか病む。

11420:  政教なる者は。上人なる者の柄。偏廃す可からず。

11421:  教を舍てて政に任ず〉民は粛すと雖も方を知らず〉

11422:  況んや謀計を挟みて〉私智に任じ〉文を舞し法を弄し〉

11423:  其の斉しからん者を斉しくせんと欲するをや〉

11424:  政無くして教を為す》善と雖も而も徴せず》

11425:  況んや其の所見を執りて》而して門戸を立て》

11426:  衆の同じき者を察せず》

11427:  己れの欲する所の者に同じから遣めんと欲するをや》

11428:  人は独るする者無きこと能わず〉

11429:  同じく欲する者無くんばあらず》

11430:  独り 欲する者と雖も〉恕す可き者有り〉

11431:  同じく欲する者と雖も》才に長短有り》故に

11432:  天地なる者は。同じきものを同じくする者なり〉

11433:         斉しからざる者を斉しくせざる者なり》

11434:  是を以てか能く物を成す。譬えば金鐵は利鈍を斉しくせず。而して

11435:  各おの能く其の才を成し。其の成才に依りて。乃ち

11436:  還って各各の用有るがごとし。

11437:  長なる者は〉長を以て之を成す〉

11438:  短なる者は》短を以て之を成す》

11439:  安んぞ能く己れを執りて彼を責むるを得ん。

11440:  東家の子は〉肥えて美なり〉

11441:  西隣の女は》瘠せて艶なり》

11442:  苟くも其の肥瘠の相い同じきを欲し〉

11443:     其の長短の相い斉しきを欲すれば》則ち人を※賊す〉

11444:                       物を残害す》故に

11445:  能く政教を執る者は。其の能くする所を助く〉

11446:            其の能くせざる所を措く》

11447:            其の同じくする所を同じくす〉

11448:            其の斉しからざる所を斉しくせず》是に於てか。

11449:  道立ち物成る。如し物を成すこと能わざれば。則ち政教道徳。世に益する無し。

11450:  ※※修治は〉固なり〉而して物は汪洋の中に於て成す〉

11451:  規諭訓誨は》固なり》而して才は寛容の中に於て成る》

11452: 紛紛の是非眩せず〉

11453:  是非の紛紛は。各おのの好尚なり。彼の天地の物を成するを観るに。

11454:  短なる者は短を以て之を成す〉

11455:  長なる者は長を以て之を成す〉

11456:  大なる者は大を以て之を成す》

11457:  小なる者は小を以て之を成す》是の故に

11458:  人を陶冶の中に置く者は。之を成すを務めて。而して

11459:  其の異を咎めず。士農工賈より。諸子百家曲芸の徒に至るまで。

11460:  其の人を得れば。則ち功は天地に肖る。

11461:  而るを知らず。是非を以て天下を律せんと欲す。

11462:  労して功寡なき所以なり。

11463: 滔滔の邪正に惑わず》

11464: 忘れて通ずれば〉則ち親しみて和す〉

11465: 宿して隔つれば》則ち疏んじて賊す》

11466:  忘るれば則ち通ず〉

11467:  忘れざれば則ち隔つ》

11468:  忘れずとは。心に宿すの謂なり。

11469:  喜べば則ち喜を宿す〉

11470:  怒れば則ち怒を宿す〉

11471:  愛せば則ち愛を宿す》

11472:  憎めば則ち憎を宿す》

11473:  宿喜の機は喜ぶ〉

11474:  宿怒の機は怒る〉

11475:  宿愛の機は愛す》

11476:  宿憎の機は憎む》惟だ

11477:  富貴を忘るる者は〉王公の前に正立す〉

11478:  威武を忘るる者は》能く干戈の中に行く》        (干戈=かんか)

11479:  百結の衣も〉服して厭わざる者は〉衣を忘るるなり〉

11480:  一箪の食も》食いて足る者は》  味に忘るるなり》

11481:  功成りて忘れざれば〉必ずや伐る〉           (伐る=ほこる)

11482:  恵成りて忘れざれば〉必ずや倨る〉           (倨る=おごる)

11483:  富んで忘れざれば〉必ずや物を軽んず〉

11484:  貧して忘れざれば》必ずや物に貪る》故に

11485:  妬む者は〉物の美を忘れざるなり〉

11486:  方ぶ者は》己の能を忘れざるなり》           (方ぶ=くらぶ)

11487:  功成り恵成る》而して能く相い忘る。

11488:  何を以てか矜伐の色有るを得ん。            (矜伐=きょうばつ)

11489:  物我を意に介すれば。則ち忘るること能わず。是に於て。

11490:  蚊虻も雷を為し※埃も山と成る。何となれば則ち

11491:  彼に酬いる者薄くして〉自ら以て厚と為す〉

11492:  我に報ずる者大にして》自ら以て小と為す》

11493:  物は我に由りて相い隔たるなり。故に。

11494:  徳は川流江浸を待ちて〉纔に以て罪咎を免かる〉

11495:  悪は羽毛の如しと雖も》瑕疵は価を損す》

11496:  片激は千場の歓を棄つ〉

11497:  一怒は百年の恩を賊す》

11498:  善悪成敗の難易なり。

11499:  忘れて通ずれば。則ち其の栄辱窮達に於ける。

11500:  猶お同肆の水火を相い救うがごとし。

11501:  宿憤宿怒有りと雖も。相い扶くること手足の相い護するが如し。

11502:  通は其の身に切なれば。

11503:  則ち忘れざらんと欲するも。

11504:  而も豈に得んや。

11505:  化する者は。忘通の跡無きなり。

11506:  或ひと曰く。我が功を忘る可くんば〉則ち人の功も〉亦た忘る可し〉

11507:        我が恵を忘る可くんば》則ち人の恵も》亦た忘る可しと》

11508:  曰く。忘 豈に徒忘ならんや。

11509:  安んじて之を有し〉

11510:  正しくして之を行えば》

11511:  町畦有ること無し。

11512:  勇士は陳に臨みて身を忘る〉

11513:  怯者は敵を見て主を忘る》

11514:  其の能く其の身を忘るる者は〉其の主を忘るること能わざるを以てなり〉

11515:  其の能く其の主を忘るる者は》其の身を忘るること能わざるを以てなり》

11516:  豈に其の主を忘れ〉 又た其の身を忘るる者有らんや〉

11517:  豈に其の身を忘れず》又た其の主を忘れざる者有らんや》

11518:  忘なる者は〉天徳なり〉故に通ず〉

11519:  徒忘の者の若きは》則ち心疾の人なり》噫 又た何をか言わん》而して

11520: 之を以て之を文章す。

11521: 之を以て之を品節す。

11522: 之を以て之を和楽す。

11523: 之を以て之を次序す。

11524: 之を以て之を号令す。

11525: 之を以て之を鼓舞す。

11526: 化の被むること深し。

11527: 道の行わるること遠し。

11528: 老幼は其の養を受く〉

11529: 少壮は其の職を奉ず》

11530: 熈熈たり。雍雍たり。

11531: 人人 其の同じからざる者を慎む。

11532:    其の同じき者を務む。

11533: 之を大同と謂うなり。

11534: 君師の任なる哉。

11535: 大有力に非ずんば。

11536: 将に孰れか之を能くせんとする。

11537:  人に食を予うる者は〉未だ人をして飽か使むること能わず〉

11538:  人に貨を予うる者は》未だ人をして富ま使むること能わず》

11539:  其の業を奪わず。其の時を奪わざれば。則ち。

11540:  人 且に富みて飽く。是の故に。

11541:  善を以て人に勝る者は〉人未だ全く之に服せず〉

11542:  善を以て人に下る者は》人必ず悦んで服す》

11543:  是に由りて之を観れば。

11544:  彼の人をして孝弟忠信なら使むる者は。

11545:  豈に家に説き戸に諭す者ならんや。




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