07782: 蓋し其の成する所は。 07783: Aは収を以てして結す〉 07784: 昜は発を以てして散す》 07785: 燥火は同性にして〉火は天に走し〉燥は地に居す〉 07786: 水影は同性にして》水は地に浮し》影は地に沈す》 07787: 影の常に斂するや〉火を束する所以なり〉 07788: 火の常に発なるや》影を排する所以なり》 07789: 物を発するを以て〉而して明は常に暗分に進す〉 07790: 物を収するを以て》而して暗は常に明熱を抱す》 07791: 聚散解結は〉体成の用なり〉 07792: 発収排Hは》性成の用なり》 07793: 鬱達粛舒。発斂凝融は。其の間に変化するなり。 07794: 天なる者は精なり。万物を容して有余を見せず。 07795: 万物を除して不足を見せず。故に 07796: 聚散解結なる者は。其の中に遊す。蓋し 07797: 気は能く聚散す〉 07798: 質は能く解結す》然り而して 07799: 気は聚せざれば則ち質は結ばず〉 07800: 気は散ぜざれば則ち質は通ぜず》 07801: 此の気や。分明に聚散す。 07802: 若し彼に間無くんば〉則ち何ぞ此に聚せん〉 07803: 此に聚する可くんば》則ち何ぞ彼に間無からん》 07804: 已に能く聚散す。而して能く聚散する者を容す。 07805: 豈に精ならざるを得んや。 07806: 水注を以て水を弄するに。 07807: 水は出せざれば〉則ち気は入せず〉 07808: 気は入せざれば》則ち水は出せず》 07809: 毫末の間 無き者の如し。 07810: 然りと雖も※※を取りて之に風し。 07811: 両端を撚りて之を縮むれば。 07812: 則ち其の※は小にして堅なり。 07813: 之を緩むれば則ち其の※は大にしてKなり。 07814: 是に於て間無き者も亦た縮※を有するを観る。 07815: 是を以て発する者は有余に噴す〉 07816: 今径尺の鼓は〉声を数里に徹す 07817: 数寸の燈は〉明を百歩に致す〉 07818: 収する者は足らざるにHす》 07819: 一滴の水は》百歩を照らすの明を収す》 07820: 鼓に灑ぐの雨は》数里に徹するの声を鈍らす》故に 07821: 発収なる者は〉相資の道なり〉 07822: 散結なる者は》成体の用なり》是を以て 07823: 気の聚散〉 07824: 質の解結》 07825: 経緯を有すと雖も。亦た生化の事なり。 07826: 物の将に生するや〉其の気は聚す〉 07827: 物の已に生するや〉其の質は結す〉 07828: 物の将に化するや》其の気は散す》 07829: 物の已に化するや》其の質は解す》故に 07830: 雨は将に結せんとすれば〉則ちA湿 先動す〉 07831: 子は将に結せんとすれば》則ち感悦 先動す〉 07832: 将に此の物を生せんとすれば〉則ち此の気 聚す》 07833: 聚すれば則ち質 結す〉 07834: 将に此の物を化さんとすれば》則ち此の気 散す》 07835: 散すれば則ち質は尽く》 07836: 生化の端は。水火 其の徴す可き者なり。蓋し 07837: 持中は。気なる者は燥なり〉 07838: 質なる者は水なり》而して 07839: 水気は好く収す〉 07840: 燥気は好く発す》是れ 07841: 気の常に升し。 07842: 質の常に降する所以なり。 07843: 収の極や凝なり〉 07844: 発の極や散なり》故に 07845: 甕中の儲水は〉凝すること甚だしくして気を聚斂すれば〉 07846: 終に其の器を砕く〉 07847: 爆竹の鬱火は》逼急にして気を発出すれば》 07848: 以て其の質を裂す》故に 07849: 収して之を収すれば〉氷の大きさは〉水より小なり〉 07850: 発して之を発すれば》火の大きさは》薪より大なり》是を以て 07851: 氷の体を水よりも小にするは〉気の散に非ざるなり〉気の内に収するなり〉 07852: 火の体を薪よりも大にするは》気の聚に非ざるなり》気の外に発するなり》是の故に 07853: 水を鑵中に置き〉火を以て之を煎ずれば〉則ち水は鑵中に沸く〉 07854: 綿を匏内に焼き》之を瘡口に置けば》 則ち膿は匏内に入る》 07855: 水の鑵中に沸くは〉則ち火の其の収物を発散すればなり〉 07856: 膿の匏内に入るは》則ち水の其の発気を収斂すればなり》故に 07857: 燥は結鬱より成す》 07858: 水は解発より融す》故に 07859: 充する者は徒らに充せず〉 07860: 結する者は徒らに結せず》 07861: 皆な天中に遊す。