07466: 発すれば則ち乾す〉 07467: 融すれば則ち潤す》 07468: 潤は以て水を醸す〉 07469: 乾は以て火を致す》 07470: 乾なる者は〉求して贍なる者なり〉 07471: 潤なる者は》漏して慊なる者なり》 07472: 水は燥を以て融し〉火を以て枯す〉火の吐して食するを観る〉 07473: 火は湿に由て然り》水に由て滅す》水の噴してHするを観る》 07474: 條貫の道なり。是の故に 07475: 天は散し地は結す〉 07476: Aは収し昜は発す》 07477: 収する者は地に帰す〉 07478: 発する者は天に之す》 07479: 散結は天地を成す〉 07480: 発収は華液を為す》故に 07481: 日影は天に於て照蔽す〉 07482: 水燥は地に於て滋煦す》是に於て 07483: 象は色に於て濃にして性を見す〉 07484: 質は体に於て実にして物を露す》 07485: 天気なる者は精なり〉 07486: 地気なる者は麁なり〉 07487: 天体なる者は虚なり〉 07488: 地体なる者は実なり〉 07489: 吐せば則ち天精は地麁を容せず〉 07490: 地麁は天精に居せず〉是に於てか精も亦た麁なり〉 07491: 天体なる者は虚なり》 07492: 地体なる者は実なり》 07493: 天虚は地実を容せず》 07494: 地実は天虚を居せず》是に於てか虚も亦た実なり》 07495: 食すれば則ち麁を出でずして後精なり》 07496: 実を拒して後虚せず》 07497: 没跡と露跡と同じく居す〉 07498: 没体と露体と同じく居す》 07499: 同居は粲立を妨げず。以て能く混成す。 07500: 混成すれば則ち天を地に於て観る〉 07501: 粲立すれば則ち天を地に於て吐す》故に 07502: 天は地に於て没し〉地は天に露すれば〉 則ち地も天の大の若きなるを観る〉 07503: 地は以て天を吐し》天は以て地を吐せば》則ち天は大にして地は小なるを観る》 07504: 是に於て此の麁露の天地の地を為し〉 07505: 精没の天地の天を為すを観る》是を以て 07506: 体虚の地は。体実の天よりも精なりと雖も。 07507: 其の地を取りて以て是れ天なりと為す可からず》 07508: 此の天を取りて以て其の地なりと為す可からず》是に於て 07509: 声なる者は麁にして〉而して 07510: 主なる者の精なるを観る》 07511: 主なる者は活す〉 07512: 声なる者は死す》 07513: 死声を以て活主を呼ぶ。 07514: 其の定まる所を前に指せば。則ち活する所を後に逸す。 07515: 其の得るは。実に逸するに勝らず。 07516: 苟くも意を声外に於て活せずんば。則ち言語するに益無し。 07517: 已に粲焉として立す〉声は之を毫厘に於て移す可からず〉 07518: 本と混焉として成す》以て之を天地に於て尽す可し》是を以て 07519: 虚なる者は虚なりと雖も〉而も虚を呼べば則ち実も亦た従う〉 07520: 精なる者は精なりと雖も》而も精を呼べば則ち麁も亦た従う》故に 07521: 之をAと呼ぶ者も昜なり〉 07522: 之を地と呼ぶ者も亦た天なり》故に 07523: 気は物に非ずと雖も而も其の呼ぶ所の気は。 07524: 或いは気なり。 07525: 或いは物なり。 07526: 之を他に移すに。皆な然らざる靡し。是を以て 07527: 之を実結と謂う者も。亦た之を散虚と謂う。 07528: 之を地体と謂う者も。亦た之を天気と謂う。 07529: 声を声とし主を主とす。 07530: 此を以て之を求めずんば則ち将に声主に泥まんとす。 07531: 天体なる者は散なり〉散中に明暗を偶す〉 07532: 地体なる者は結なり》結中に乾潤を偶す》 07533: 昜気 散するの中〉Aを収し昜を発す〉 07534: 共に象を清虚運転の気中に於て成す〉 07535: 其の中に就きて之を言うに〉影収は日を圍するを以て〉而して 07536: 日は鬱発して以て影を排すれば〉則ち 07537: 影は気を為す〉 07538: 日は物を為す〉是れ気象明暗の偶なり〉 07539: A質 結するの中》昜を解しAを結す》 07540: 共に気を濁質升降の持中に於て為す》 07541: 其の中に就きて之を言うに》水結は気を排するを以て》而して 07542: 気は沛然として水を出ずれば》則ち燥は気を為す》 07543: 水は物を為す》 07544: 是れ気質乾潤の偶なり》故に 07545: 剖析して対持す。 07546: 則ち天地は各おの其の物を偶す。 07547: 一は能く万を立す。 07548: 一は能く万を立すと雖も。 07549: 亦た各おの天地の対を廃せず。 07550: 体の虚なる者は則ち神活す〉 07551: 体の実なる者は則ち物立す》 07552: 虚を以てして活す〉而して規は転し矩は持す〉 07553: 転体は以て剛なり〉 07554: 持体は以て柔なり》 07555: 実を以てして立す》而して天は覆し地は載す》 07556: 天体は以て虚す》 07557: 地体は以て実す》 07558: 水火なる者は。気を以て体を為す。而して 07559: 火は則ち粗なり〉 07560: 水は則ち密なり》而して 07561: 日影は天に於て偶す〉 07562: 水燥は地に於て偶す》而して 07563: 地体 土は則ちKなり〉 07564: 石は則ち堅なり》 07565: 動植は体を此に於て資す。 07566: 水なる者は地の象なり〉諸を天象に比すれば〉則ち 07567: 質を融するを以て〉而も猶お地質に類す〉 07568: 月なる者は天の水なり》諸を地火に比すれば》則ち 07569: 気の精なるを以て》猶お地象より軽なり》 07570: 転は剛にして濁を拒す〉 07571: 持は柔にして質を容す》 07572: 地は堅にして質を拒す〉 07573: 燥は柔にして象を容す》 07574: 物なる者は体に成し。形に和し。位に立し。機に行す。 07575: 形は則ち正斜なり〉 07576: 体は則ち虚実なり》 07577: 虚実は正斜を得ざれば〉則ち成せず〉 07578: 正斜は虚実を得ざれば》則ち立せず》 07579: 物の体に成するや。神物と雖も。亦た虚実を以てして没露す。故に 07580: 一気は則ち其の体を虚するなり〉 07581: 大物は則ち其の体を実するなり》 07582: 実すれば則ち中外を位と為す〉而して上下内外を定する有り〉 07583: 天地の物を為す〉清虚濁実を其の中に於て体す〉 07584: 虚すれば則ち正邪を理と為す》而して升降運転を変する有り》 07585: 火の物を為す》 乾潤焚溺を其の中に於て性す》 07586: 一動一止〉動は転を成す〉 07587: 止は持を成す〉 07588: 一虚一実》虚は天を成す》 07589: 実は地を成す》 07590: 虚にして動し〉動して旋す〉廼ち之を転と為す〉 07591: 静にして実し》実して立す》廼ち之を地と為す》故に 07592: 虚気転象〉体は剛柔を為す〉 07593: 実体持地》体は堅Kを為す》 07594: 宇宙は則ち以て其の物を精没す〉没すと雖も而も経緯は粲然たり〉 07595: 天地は則ち以て其の物を麁露す》露すと雖も而も方位は隠然たり》 07596: 転持は剛を以て規矩を見す〉見すと雖も而も直円の正を隠す〉 07597: 水火は柔を以て華液を見す》見すと雖も而も寒熱の形を示さず》故に 07598: 清濁寒熱は〉物に徹するの力有りと雖も〉其の柔を以てして碍せず〉 07599: 転持水火は》気に虚するの体有りと雖も》而も其の剛を以てして物を拒す》 07600: 宇宙は精せずんば〉何を以てか物を率して之を移し〉而して其の跡を没するを得ん〉 07601: 物を容して之を住す〉而して其の体を没す〉 07602: 天地は実せずんば》則ち奚を以てか精麁を透し》 07603: 堅密を融し》 07604: 山嶽を起し》 07605: 河海を畜せん》然り而して 07606: 天虚は礙せず〉以て虚を成す〉 07607: 地質は容せず》以て実を成す》 07608: 天地なる者は物なり。体なる者は物の成する所なり。是を以て 07609: 気に対すれば則ち体なり。 07610: 虚に対すれば則ち実なり。 07611: 天に対すれば則ち地なり。 07612: 体は物を実体地中に於て開せば。 07613: 則ち性も亦た物を其の中に於て為す。 07614: 体性麁露して。而して 07615: 天は載す可し。 07616: 地は踏む可し。 07617: 色は視る可し。 07618: 気は触る可し。 07619: 日影は相い追す〉 07620: 水燥は相い盪す》 07621: 気は持し風は動す。 07622: 山は峙し海は陥す。 07623: 皆な其の体なり。是に於て 07624: 天体なる者は虚〉一精一麁なり〉 07625: 地体なる者は実》一粗一密なり》其の 07626: 精に於て痕を有する者は〉未だ麁を出でざる者なり〉 07627: 虚に於て痕を有する者は》未だ実を出でざる者なり》是を以て 07628: 精麁を併して之を麁にす。 07629: 虚実を併して之を実にす。 07630: 天地の一大結物たる。 07631: 麁濁動実は体を結す〉而して 07632: 精清静虚は気を散す》 07633: 地なる者は実質凝重し〉降結沈下す〉 07634: 至小は極を為して〉中位を得て之に乗す〉故に 07635: ※埃は漏する所莫し〉而して 07636: 降結は帰する所有り〉 07637: 天なる者は虚気軽融し〉升散浮外す》 07638: 至大は無窮にして》FFを得て之に居す》故に 07639: 洪荒は窮まる所無し》而して 07640: 融散は竟に跡を没す》故に 07641: 地なる者は重凝して下居し〉 07642: 堅密凝結は核を為す〉 07643: K粗融解は壌を為す》 07644: 拗処は水 之を占す〉 07645: 突処は燥 之を占す》 07646: 天なる者は軽融して上浮し》 07647: 精清融散は転を容す》 07648: 麁濁舒解は持を容す》 07649: 転処は象 之を占す》 07650: 持処は質 之を占す》是に於て 07651: 物は。或いは天を得て之に居す〉 07652: 或いは地を得て之に立す》 07653: 天を得る者は虚なり〉 07654: 地を得る者は実なり》 07655: 各おの其の資する所に従うなり。其の散は万物を為す。 07656: 上は則ち星辰雲雨なり〉 07657: 下は則ち土石動植なり》而して 07658: 雲雨は則ち象中の実物なり〉 07659: 動植は則ち質中の虚物なり》 07660: 天なる者は気の蔵なり〉 07661: 地なる者は質の府なり》是を以て 07662: 質は愈いよ天に寡なり〉 07663: 象は愈いよ地に寡なり》 07664: 天に居し地に立す。物はBCの間に擾擾たりと雖も。亦た唯だ一動一植のみ。 07665: 一動一植は。是れ之を生と謂う。生は物を動植に分し。居を水燥に分す。 07666: 地に資して以て生するを以て。体は堅Kを有し。体を以て生に乗す。 07667: 堅植と曰い〉K植と曰う〉 07668: 堅動と曰い》K動と曰う》 07669: 居を水燥に分すれば。則ち 07670: 堅は水に居す〉 07671: Kは燥に居す》 07672: 陸は則ち艸木鳥獣なり〉 07673: 土鹵金石なり〉 07674: 水は則ち魚龍藻樹なり》 07675: 亀介鱗甲なり》