07180:　宙間に天神は遊す〉

07181:　宇内に天地は居す》

07182:　天は則ち清虚隠没なり〉

07183:　地は則ち濁実見露なり》

07184:　気は活して機軸を運す〉

07185:　体は立して文章を成す》

07186:　天文は※※として以て宙を紀す〉

07187:　地章は鬱郁として以て宇を成す》

07188:　覆載は垠る所有り〉

07189:　無垠は玄界に入る》

07190:　一室の開閉は。明暗の往来を知らず。

07191:　烈風の抜樹は。穴隙の明を動かさず。

07192:　円転は首尾を没す〉

07193:　直往は標本を失す》

07194:　天地は中を以てして立す〉而して中は思う可からず〉

07195:　天地は外を以てして成す》而して外は知る可からず》

07196:　起滅は機に入る。其の神は変を窮む〉

07197:　　　　　　　　　其の天は能く定す》

07198:　麁露すれば則ち門を開し途に上る〉

07199:　隠没すれば則ち室に入し戸を閉すと雖も》

07200:　妄人は幽冥を模索し。事物を構幻す。

07201:　聴者は麁心を擾撹して。城郭を結幻す〉

07202:　燦爛たる文章は。皆な空濛に入る〉

07203:　之に迩して我は我を閉す〉

07204:　之に遐して物は物を閉す》