06349: 物の物を為すや。神は体に於て活す〉 06350: 体は神に於て立す》 06351: 活は〉没中に見すれば則ち通し〉露中に見すれば則ち動す〉 06352: 立は》没中に隠すれば則ち塞し》露中に隠すれば則ち静す》 06353: 其の塞静は罅縫を没す〉 06354: 通動は條理を露す》 06355: 通動塞静は。理に由りて形を成す。 06356: 理は道路を通して。気は比れに従いて布す。 06357: 気の布す所は。正斜の形を成す。 06358: 時は経通す〉 06359: 処は緯塞す》 06360: 体は自ら静す〉 06361: 気は能く動す》 06362: 之を均すれば則ち 06363: 通は乃ち天の動なり〉 06364: 塞は乃ち天の静なり〉 06365: 動は乃ち物の通なり》 06366: 静は乃ち物の塞なり》 06367: 物中。静体は天地を成す〉 06368: 動気は転持を成す》 06369: 相い得れば。則ち各おの動静を有す。故に 06370: 静なれば則ち天円地直なり〉 06371: 処は止して終に円なり〉 06372: 時は行して終に直なり》 06373: 円は以て直を持し〉中より表裏を分す〉 06374: 表裏を分し難くして〉而して一円物を混成す〉 06375: 直は以て円を運す》今より前後を分す》 06376: 前後を分し難くして》而して一逝時を滾成す》 06377: 環守は南北を為す〉 06378: 運転は東西を為す》 06379: 逝者は前後を為す〉 06380: 旋者は歳日を為す》故に 06381: 円象の旋りて復するは〉譬えば循環往復〉終に端緒無きが若し〉 06382: 直象の往きて返するは》譬えば縄を以て之を矩し》縄尽きて直尽きず》 06383: 引きて其の止する所を見ざるが若し。 06384: 動なれば則ち転規守矩なり》 06385: 上下 虚実を以て分するは〉体の天地なり〉 06386: 虚実 相い分すれば〉則ち直円は混成す〉 06387: 内外 転持を以て分するは》気の天地なり》 06388: 転持 相い分すれば》則ち規矩は粲立す》是を以て 06389: 転持の間。転は外を為し〉天は其の処を成す〉而して象は其の中に居す〉 06390: 持は内を為し》地は其の物を為す》而して質は其の上に居す》 06391: 混成より之を観れば〉則ち持直は外に向して円なり〉 06392: 粲立より之を観れば》則ち竪矩は中を貫して規なり》 06393: 天地を分すれば〉則ち転持は合す〉 06394: 天体は自ら虚なり〉 06395: 地体は自ら実なり〉 06396: 転を貫して直なり〉 06397: 持に徹して円なり〉 06398: 動を以て形と為さず〉 06399: 直円は混成す〉 06400: 転持を分すれば》則ち天地は合す》 06401: 転気は自ら精なり》 06402: 持気は自ら麁なり》 06403: 地を貫して矩を為す》 06404: 天を転して規を為す》 06405: 静を以て形を為さず》 06406: 規矩は粲立す》 06407: 静は動中に塞す〉 06408: 動は静中に通す》 06409: 動を容するの静は〉静にして跡無し〉故に 06410: 之れをして動せしむれば〉則ち東西を碍てず〉 升降を妨げず〉 06411: 静を用するの動は》動して処を守す》故に 06412: 之れをして止せしむれば》則ち南北は軸を為し》内外は位を守す》 06413: 二なれば則ち能く合す〉 06414: 一なれば則ち能く分す》 06415: 天地は静を成す〉 06416: 転持は動を成す》而して 06417: 動静は。 同じく其の形を円にす〉 06418: 同じく其の理を直にす》唯だ 06419: 其の理は。動すれば則ち斜なり〉 06420: 静すれば則ち正なり》 06421: 然らざること能わずして然り。 06422: 円なる者は形なり〉而して動の体を成す者なり〉故に 06423: 塊然として能く物に於て形すれば〉包んで以て容するに足る〉 06424: 塊L方扁は〉種種の異形と雖も〉而も 06425: 居者を内に統す可きに於ては〉則ち 06426: 同じく塊然の体を円に帰するに失せず〉 06427: 直なる者は理なり》而して気の路を成す者なり》故に 06428: 邃乎として能く物に於て理すれば》給して以て徹するに足る 06429: 横竪邪曲は》千万の態を有すと雖も》而も 06430: 活を本に畜え》気を末に施せば》則ち 06431: 邃乎の理は直に帰するを失せず》此の故に 06432: 直は気を体に於て運す可し〉 06433: 円は形を体に於て成す可し》是を以て 06434: 道は理に由りて有り〉道即理なるに非ざるなり〉 06435: 体は形に由りて成る》体即形に非ざるなり》 06436: 姑且小を以て大を喩せんか。夫れ (姑且=しばらく) 06437: 動の身首羽毛に於けると〉 06438: 植の根幹華葉に於けると》 06439: 体は則ち相い似たり。 06440: 禽を為し獣を為す。艸を為し木を為す。散して万品を為すに至りては。 06441: 則ち何を以てか分を為さん。蓋し形の異を為すや。 06442: 気の布に従う。気の布す所は。乃ち理の在る所なり。 06443: 理は。動に於ては脈と曰う。 06444: 植に於ては文と曰う。 06445: 玉に理と曰う。 06446: 石に砌と曰う。 06447: 山水に脈と曰う。 06448: 転持に規矩と曰う。 06449: 活性は此れより運す。 06450: 形体は是に於て成す。 06451: 気は動に依りて通し〉体は実を以て露す〉 06452: 位は静に依りて立し》形は虚を以て成す》 06453: 既に是れ静虚なれば。形位は奚を以てか見せん。 06454: 夫れ行路の人の若き。高下は其の地に由る。而して 06455: 路 円なれば則ち行も円なり。路 直なれば則ち行も直なり。 06456: 是に於て円は運転の為す所に非ず。 06457: 直は升降の為す所に非ざるを観る。 06458: 理は則ち正直斜矩なり〉 06459: 形は則ち正円斜規なり》故に 06460: 形なる者は理の成する所〉 06461: 理なる者は形の立する所》 06462: 理 正なれば形も正なり〉直は円を成す〉 06463: 理 斜なれば形も斜なり》矩は規を成す》故に 06464: 天地は円 以て直を含む》 06465: 転守は規 以て矩を抱む》 06466: 円なる者は円にして円〉其の形は毬の如し〉 無垠は以て其の大を極む〉 06467: 直なる者は直にして円〉其の形は栗毬に比す〉 06468: 規なる者は扁にして円》其の形は輪の如し》 運転は以て其の横を成す》 06469: 矩なる者は直にして立》其の形は車軸に比す》幹守は以て其の竪を成すなり》 06470: 持は垠する所有るを以て〉而して内動の勢は〉 06471: 転に至りて尽く〉而して其の精静は転持と隔せず〉 06472: 転は止する所有るを以て》而して平運の勢は》持に至りて無し》而して 06473: 其の麁動は能く横竪を分す》 06474: 精静は能く直円を混す》 06475: 直は中より外を貫すれば〉則ち止して静なり〉 06476: 矩は端より中に徹すれば》則ち旋して動なり》故に 06477: 矩は軸を為す〉 06478: 規は輪を為す〉 06479: 規と矩と〉同じく其の理を直にす〉 06480: 円は外を為す》 06481: 直は内を為す》 06482: 円と直と》同じく其の形を円にす》 06483: 其の形を混成すれば〉則ち経は袞として緯はFたり〉未だ直円の痕を見せず〉 06484: 其の物を粲立すれば》則ち弥いよ規矩の体を変す》