05838: 物の没露は。体の虚実に由る。 05839: 体は形に由りて成す〉 05840: 形は理に由りて布す》 05841: 理なる者は気の道路なり〉 05842: 形なる者は体の容貌なり》 05843: 気 運せざれば則ち形は見せず。 05844: 形 見せざれば則ち物は露せず。 05845: 体は気物性体。全偏大小を有す。 05846: 性 異なれば則ち物も異なり。 05847: 物 異なれば則ち理も異なり。 05848: 理 異なれば則ち形も異なり。 05849: 各気は各理に随う。 05850: 各理は各物に成す。是を以て 05851: 天地なる者は静なり〉円は直を含す〉 05852: 転持なる者は動なり》矩は規を成す》 05853: 静に直円と謂う〉 05854: 動に規矩と謂う》 05855: 規は東西を有す〉気は従いて運転す〉 05856: 矩は南北を有す》気は従いてGHす》而して 05857: 円は内外を布し〉気は以て転持す〉 05858: 直は上下を有す》気は以て発収す》 05859: 内外なる者は円の位なり〉 05860: 上下なる者は直の位なり》 05861: 転持なる者は〉気なり〉転位は外を占し〉持位は内を占す〉 05862: 天地なる者は》体なり》天位は上を占し》地位は下を占す》 05863: 天は円を以て形を為す〉 05864: 地は直を以て理を為す》 05865: 転は規を以て形を為す〉 05866: 持は矩を以て理を為す》 05867: 天なる者は動なり〉 05868: 地なる者は止なり》 05869: 天は動を以て運転し東西を分す〉 05870: 地は止を以て環守し南北を分す》故に 05871: 天は運転を以て動し〉環守を以て止す〉 05872: 地は土石を以て止し》GHを以て動す》 05873: 運転は東西に在り〉 05874: GHは南北に在り》 05875: 天地はに理を円中の直に於て共にす。而して以て規矩を為す。 05876: 円を以てして〉而して気は転して西に面す〉 05877: 象は運して東に面す〉 05878: 直を以てして》而して昜はHしてAはGす》 05879: 南北は面を代るがわるす》是を以て 05880: 天気は南にHすれば〉則ち 05881: 地気は北に発す》而して 05882: 其の間は則ち水燥の遊する所。 05883: 下より発して升す〉 05884: 上より結して下す》蓋し 05885: 地体なる者は止す〉万質は皆な親しんで此に著く〉 05886: 天気なる者は動す》万象は皆な親しんで此に之く》 05887: 天に親しんで気に之けば〉則ち其の勢は軽を為す〉 05888: 地に親しんで質に著けば》則ち其の勢は重を為す》此を以て 05889: 軽浮の勢は勝れば》則ち重と雖も沈すること能わず〉 05890: 重沈の勢は勝れば》則ち軽と雖も浮すること能わず》 05891: 人造を以て之を言えば。彼の舟の如し。 05892: 虚は以て軽浮の気を盛りて。而して 05893: 重沈も之が為に挙げらる。而して沈むことを得ず。故に。 05894: 沈実の重は〉其の軽に輸れば則ち沈せず〉 (輸れば=まければ) 05895: 軽浮の勢は》其の重に輸れば則ち浮せず》 05896: 是を以て軽浮重沈の勢は。本と胡越に非ざるなり。 (本と=もと) 05897: [何となれば則ち石を繋ぎて〉而して 05898: 諸を千仞の岸に下せば〉 05899: 重は下に援きて〉而して力は復た挙ぐ可からず〉 05900: 船に縄して諸を千尋の底に挽けば〉 05901: 軽は上に引きて》而して力は復た潜む可からず》蓋し 05902: 勢は反し力は※し事は殊にして意は同じ] 05903: [何となれば則ち今試みに気中より縄を以て石を繋ぎて〉而して 05904: 諸を千仞の岸に下せば〉 05905: 重は下に援きて〉而して力は復た挙ぐ可からず〉 05906: 亦た試みに姑く身を水底に潜め》 05907: 空器に気を盛り〉 05908: 綸して諸を千尋の上に上ぐれば》 05909: 軽は上に引きて》而して力は復た潜む可からず》蓋し 05910: 勢は反し力は※し事は殊にして意は同じ]