05223: 万物は成壊し〉給資を用する有り〉 05224: 衆期は始終し》旺衰を為する有り》 05225: 循環する者は気象〉 05226: 鱗比する者は気質》 05227: 循環する者は〉各期 相い定す〉故に之を推すに〉会違は数を出でざるなり〉 05228: 鱗比する者は》各期 定す無し》故に之に従うに》変化は予す可からざるなり》 05229: 気象は運転し〉天を周り地を周る〉其の機は違わず〉 參差の中に整斉す〉 05230: 日を為し年を為し〉章を為し紀を為す者は〉歳なり〉 05231: 象質は升降し》天を行し地を立す》其の機は定まらず》整斉の中に參差す》 05232: 風を起し雨を行い》和を為し戻を為す者は》運なり》是を以て 05233: 循環する者は精〉 05234: 周周は端無し〉 05235: 生化は相い接す〉 05236: 始終は相い依す〉 05237: 鱗比する者は麁なり》 05238: 一過して跡を顕わに》 05239: 起滅して始終を為す》 05240: 旺衰して新故を為す》而して 05241: 生化の天地に通するに於ては。則ち隔てざるなり。故に 05242: 各体は並び立つ〉 05243: 衆期は相い追う》 05244: 各体を大体に比するに〉大体は無垠なり〉 05245: 人は数を立し》而して后物体の広狭小大を比方す〉 05246: 衆期は長期を比するに》長期は無際なり》 05247: 人は数を立し》而して後経歴の久近長短を比方す》 05248: 人は己に立する所有り。彼の循環鱗比を観る。 05249: 循環は定度常期有れば〉則ち 05250: 各行を計えて而して会離を定めんと欲す〉暦の起こる所以なり〉 05251: 鱗比は定度常期無くば》則ち 05252: 歳月を係けて而して長短を比せんと欲す》寿の用うる所以なり》 05253: 天に長短の各期有り〉 05254: 人は奇偶の数を設け〉乗除して之を計う〉 05255: 物に參差の変化有り》 05256: 人は書数の技を設け》連綿として之を記す》蓋し 05257: 天なる者は測る可からず。 05258: 人巧は接物の法を窮めんと欲す》故に 05259: 衡を立てて軽重を弁じ。 05260: 量を立てて多少を知り。 05261: 度を立てて長短を測り。 05262: 漏を立てて久近を分つ。人の設なり。蓋し 05263: 処なる者は〉天動地止の処〉 05264: 虚なる者は遠く浮く〉 05265: 実なる者は深く沈む〉 05266: 遠浮深沈は共に露す〉 而して 05267: 立する者は能く容し能く載す〉 而して 05268: 中の微は〉此の広大を露す〉 05269: 時なる者は》神為天成の時》 05270: 前なる者は将来せんとす》 (将来せんとす=将に来たらんとす) 05271: 後なる者は引去せんとす》 (引去せんとす=引きて去らんとす) 05272: 将来引去は共に隠す》 而して 05273: 当する者は随いて見し随いて隠す》而して 05274: 当の忽は》此の攸久を成す》 05275: 物は〉中を守して立し〉外に向いて通す〉 05276: 神は》今に当して活し》後に向いて息す》 05277: 物は通して体を失う〉 05278: 神は息して跡を留む》 05279: 跡を留まりて神は息す〉 05280: 機を発して神は活す》 05281: 統散して各おの神を有す。而して小は則ち大に資す。故に 05282: 機発は絶えず〉之を生生と謂う〉 05283: 跡収は已まず》之を化化と謂う》 05284: 循環なる者は〉往復して期を為す〉 05285: 始する者は終す〉 05286: 終する者は始す〉 05287: 鱗比なる者は》生死して期を為す》 05288: 死する者は息し》生する者は継す》 05289: 天物は長存の体なり〉 05290: 地物は毎換の体なり》 05291: 存換は同じからずと雖も。彼此は同じく通中に生化す。故に 05292: 体を存する者に於ては〉則ち歳と曰い〉暦と曰う〉 05293: 体を換する者に於ては》則ち場と為し》寿と為す〉蓋し一なり。故に 05294: 循環する者に於ては〉漏を置きて時を刻す〉 05295: 日の一周地の頃を〉一百と為す〉 05296: 月は天を周る〉 05297: 日は天を周る〉 05298: 東西両線の相い旋るは〉頃を此に資す〉故に 05299: 会離の紀は〉亦た此に成す〉 05300: 鱗比する者に於ては》則ち歳を定し日を立す》 05301: 日の一周天の頃を》一歳と為す》 05302: 歳中は明暗を会す》月を置き日を置く》 05303: 長短夭寿の経歴するは》此に於て資す》故に 05304: 今循環する者は〉人の資す所に就いて之を言えば〉則ち 05305: 日一周地は一百刻〉 05306: 月一周地は一百三刻〉 05307: 日一周天は〉三万六千五百二十三刻にして贏る〉 05308: 月一周天は〉二千七百五十五刻にして贏る〉 05309: 天の成する所を以て之を言えば》 05310: 各各一期にして》期は定するに由りて》而して推す所を逃れず》 05311: 鱗比する者は〉人の資する所に就いて之を言えば〉 05312: 長寿は千万歳〉 05313: 短期は朝に夕をを崇ばず 05314: 或いは数十歳〉或いは十数日〉 05315: 天の成する所を以て之を言えば》 05316: 各各一期》歳月の定期に比す》 05317: 此の長短を察するを得る》故に 05318: 奇偶を相い畳んで。十を紀し百を紀す。 05319: 皆な天の数に非ざるなり。 05320: 万物は散小し。一大全物に居す。 05321: 全なれば則ち神本は力敵す〉 05322: 敵すれば則ち持す〉 05323: 持すれば則ち久し〉 05324: 散すれば則ち神本は力偏す》 05325: 偏すれば則ち傾く》 05326: 傾すれば則ち顛る》 05327: 衆期の寿を天地に於て争うこと能わざる所以なり。 05328: 天地なる者は物を以て成す〉 05329: 象質なる者は性を以て成す》 05330: 象なる者は色を為して見す〉 05331: 質なる者は性を為して露す》故に 05332: 日月景影は〉色を虚中に於て見す〉 05333: 水火湿燥は》性を実中に於て示す》 05334: 天地A昜の物立して。而して星辰は上に散す〉 05335: 動植は下に聚す》而して 05336: 星辰は循環の物なり〉 05337: 動植は鱗比の物なり〉 05338: 循環する者は其の期攸久なり〉 05339: 鱗比する者は其の期斯須なり》 05340: 鱗比の中も亦た神本に長短有り。 05341: 本気に富める者にして〉而して能く長し〉 05342: 本気に乏しき者にして〉而して能く短し〉 05343: 神気に富める者にして》而して能く変化す》 05344: 神気に乏しき者にして》而して変化に拙し》 05345: 其の錯綜に至りては。則ち 05346: 実物攸久と雖も〉而も鹵K動植と寿を争う能わず〉 05347: 雲雨M忽と雖も》而も朝菌蜉蝣は》旦夕を持せず》夫れ 05348: 地は止し天は行す〉 05349: 天は令し地は奉す》是に於て 05350: 天は日月を率す〉而して明暗照蔽す〉 05351: 地は従し天は行して〉寒熱粛舒す〉 05352: 其の事を紀して暦と曰う〉乃ち晦望会離〉昼夜冬夏の事なり〉 05353: 時は移して物は換す》人は運し事は変す》是に於て 05354: 万物変動の事》人世換革の態は》其の事を紀して史と曰う》乃ち 05355: 日月山河》人物鳥獣の事なり》。是を以て 05356: 各周各転 各おの期を為す者は〉天の暦なり〉 05357: 各周を相い比し》其の久近を方べ》 05358: 止地に立ちて転天を観》規矩を建てて》会違を正す者は》人暦なり》 (検索キー「なる者は」)