03033: 鬱Dは混淪を以てせざれば〉則ち帰する所靡し〉 03034: 混淪は鬱Dを以てせざれば》則ち運する所靡し》 03035: 以てせざれば則ち成す所莫きは〉則ち一なり〉 03036: 之を以てすれば則ち帰運するは》則ち二なり》 03037: 一なれば則ち恃む可きの佗無し〉故に其の然る者は自なり〉 03038: 二なれば則ち待する所の一有り》故に其の然る者は使なり》 03039: 二を以て〉鬱Dは能く活し〉 混淪は能く立す〉 03040: 一を以て》鬱Dは混淪を活し》混淪は鬱Dを立す》 03041: 鬱Dは気なりと雖も〉物は之を吐せず〉 03042: 混淪は物なりと雖も〉気は能く之を食す〉故に 03043: 鬱Dも亦た之を有するの天有り〉 03044: 混淪も亦た之を容するの地有り》故に 03045: 混淪は之を開けば〉則ち之を容するの地有り〉 03046: 鬱Dは之を開けば》則ち之を有するの天有り》 03047: 天は則ち没して而して通塞す〉 03048: 地は則ち露して而して覆載す〉 03049: 神は則ち麁にして而して活立す》 03050: 天は則ち精にして而して有開す》 03051: 有せざる所莫し〉開せざる所莫し〉是を以て〉天貌は此の如し〉 03052: 活せざる所莫し》立せざる所莫し》是を以て》地体は此の如し》 03053: 立するや則ち天も亦た地なり〉 03054: 活するや則ち地も亦た天なり》 03055: 合処は罅縫を没す〉故に 03056: 天は精没して其の神を有す〉 03057: 地は麁露して其の天を開す》 03058: 分処は條理を見す》故に 03059: 天は其の徳を有開す》 03060: 神は其の道に為成す》 03061: 天中は神を物にす〉 03062: 物中は神を気にす》 03063: 物中 神を気にする者は〉本神の活立なり〉 03064: 天中 神を物にする者は》天神の為成なり》 03065: 地も亦た天なれば〉則ち神神即一〉 03066: 天も亦た地なれば》則ち天なる者は即ち本なり》 03067: 本は一なり〉故に 03068: 宇宙も亦た天地なり〉 03069: 本神も亦た天神なり〉 03070: 能く二なり》故に 03071: 宇宙転持》 03072: 天地水火》 03073: 天神道徳》 03074: 本神体用》 03075: 剖析は尽きず。 03076: 物にして條理整斉す〉 03077: 事にして交接錯雑す》 03078: 一天一地。 03079: 天は神を有す〉 03080: 地は天を開す》 03081: 之を有し之を開す〉 03082: 之を活し之を立す》是に於て。 03083: 天神は本神をLす〉 03084: 天地は宇宙をLす》 03085: 天は気にして而して神物を有開す〉 03086: 地は物にして而して神物を活立す》 03087: 本は立し神は活するよりすれば〉則ち物は物にして而して神は気なり〉 03088: 天は有す神は開するよりすれば》則ち天は気にして而して神は物なり》 03089: 神を物にするの天は〉精にして有せざる所莫し〉 03090: 精と雖も已に有せざる所莫ければ〉則ち天も亦た地に於ける地なり〉 03091: 神を気にするの本は》麁にして立せざる所莫し》 03092: 麁と雖も已に立せざる所莫ければ》則ち本も亦た神に於ける神なり》是に於てか。 03093: 一即一一〉 03094: 一一即一》 03095: 天は有せざる所莫し〉 03096: 神は露せざる所莫し》 03097: 天は神本を有す。活を開し立を開す。 03098: 其の体は則ち一一なり〉 03099: 其の性は則ち分合なり》 03100: 大物は一を全す〉故に活立は自ずから成す〉 03101: A昜は二を立す》故に活立せしむるを為す》是を以て 03102: 混淪は能く立す〉 03103: 鬱Dは能く活す》 03104: 大は能く小を含す〉 03105: 小は能く大に資す》故に 03106: 小物と雖も。已に其の一を成せば。則ち鬱D混淪。資して己の有と為す。 03107: 一の二を分する〉反を以て偶を為す〉 03108: 小の大に資する》応を以て己を成す》故に 03109: 己に有する者は〉天に資する者なり〉 03110: 己に在する者は》天に反する者なり》 03111: 本気は混淪の物を立す〉 03112: 神気は鬱Dの活を運す》 03113: 本気は。天地A昜を以て体と為す〉之を天に奉じ〉之を己に保する者は〉其の性なり〉 03114: BC給資を以て用と為す》之を己に知り》之を佗に運する者は》其の才なり》 03115: 一体一性。体は用を具す〉 03116: 性は才を活す》故に 03117: 本気の立は。能く其の神を奉ず〉 03118: 能く其の物を立す》 03119: 立する者は〉則ち外を保し内を持す〉 03120: 奉する者は》則ち己を奉し佗を役す》 03121: 活すれば則ち為す〉 03122: 成すれば則ち立す》 03123: 蓋し其の立するや。 03124: 内は能く持を有す〉 03125: 外は能く保を有す》 03126: 保なる者は〉天の用なり〉 03127: 持なる者は》地の用なり》 03128: 外より保すれば則ち内より護す〉 03129: 外に於て持すれば》則ち内に於て守す》 03130: 成する所に保護持守するは。則ち天と万物と同じ。故に。 03131: 大物なれば〉則ち天転は外より地を保す〉 03132: 地持は内より天を営す〉 03133: 地止は内に於て守す〉 03134: 天容は外に於て持す〉 03135: 人なれば》 気は外より身を保す》 03136: 質は内より外を営す》 03137: 精は内に於て守す》 03138: 皮は外に於て持す》 03139: 営なる者は〉天にBCし〉人に運為す〉 03140: 養なる者は》天に相給し》人に飲食す》 03141: 気は保すれば〉則ち営養に用有り〉 03142: 精は奉すれば》則ち知感に運有り》 03143: 混淪の体は〉其の神を運せずんば〉体は具して用せず〉 偶人の機関を失するが若し〉 03144: 鬱Dの神は》其の物を体せずんば》気は動して託す無し》大虚の風飆を起こすが若し》 03145: 保営なる者は〉気の物を守するなり〉 03146: 奉運なる者は》物の気を出だすなり》 03147: 奉する者は〉一精一力なり〉精は奉する有り〉力は役する有り〉 03148: 運する者は》一神一霊なり》霊は知する有り》神は通する有り》 03149: [臣は君を奉す。外は保する有り。内は営する有り。 03150: 之を持し。之を守す。是に於て其の君なる者は。] ([ ]は、杵築写本を示す。) 03151: [臣は以て君を奉ず。其の奉する者は外以て保する有り。 03152: 内以て護する有り。之を持し。之を守す。是に於て其の君なる者は。](梅園全集を示す。) 03153: 外は藩屏の保を有す。 03154: 内は傅保の教を有す。 03155: 鎮重は以て之を持す。 03156: 法度は以て之を守す。故に 03157: 君の明は。蔽う所無く。其の聡は塞ぐ所無し。 03158: 君民一体。士は事に勤む。 03159: 農は耕に力す。 03160: 工は職に走る。 03161: 商は交に走る。 03162: 此れ之に給す。 03163: 彼れ之に資す。則ち其の養なり。 03164: 意は以て思う。 03165: 技は以て為す。則ち 営なり。 03166: 人事の然る所は。廼ち天の給する所なり。 03167: 応する所有るに慣れて。資する所を探らざるは。 03168: 流れを渉りて原を知らざるが若きなり。 03169: 既已に其の資する所を得る。 (既已に=すでに) 03170: 此に君民と言うは。其の一端を挙ぐるのみ。夫れ 03171: 混淪は実体を以て而して立す〉 03172: 之に幹する者は〉其の実体の立を営して〉而して以て経に行す〉 03173: 鬱Dは精気を以て而して活す》 03174: 之を運する者は》其の精気の活を運して》而して以て緯に立す》 03175: 之を保し之を奉す〉 03176: 之を営し之を養す》 03177: 地なる者はA結なり〉 03178: 日なる者は昜聚なり》是を以て。 03179: 地は〉昜を天にHす〉而して地に噴す〉 03180: 天は》Aを地にHす》而して天に噴す》 03181: 景なる者は〉日のAを噴く所の気なり〉 03182: 水なる者は》地の昜を噴く所の質なり》 03183: 水は燥中に生す〉 03184: 火は水中に生す》 03185: 火はHすれば則ち湿を生す〉 03186: 水はHすれば則ち乾を成す》是の故に 03187: 日は近づけば 則ち雨沢浮潤す〉 03188: 日は遠ざかれば則ち水液枯涸す》 03189: 水を以て火に潅げば〉則ち火は水をHす〉 03190: 火を以て水を煮れば》則ち水は火をHす》 03191: 水の火をHするや〉其の可に適すれば〉則ち其の体を養す〉 03192: 其の量を過ぐれば〉則ち其の体を失す〉 03193: 火の水をHするや》其の可に適すれば》則ち其の体を養す》 03194: 其の量を過ぐれば》則ち其の体を失す》 03195: 火山熱池〉雨を得て燃ゆ〉 03196: 炭火油燈》水を含みて存す》 03197: 給資は以て相い養するなり。 03198: 動植は同じく保営を有するなり〉而して 03199: 動は則ち牡に発して〉而して牝に収す〉 03200: 植は則ち華に発して》而して実に収す》 03201: BCの営なり。進む者は生す〉 03202: 去る者は化す》 03203: 天地給資〉 03204: A昜BC》 03205: 本は能く其の体を保す〉 03206: 神は能く其の気を運す》 03207: 保は以て之を洪曠に立す〉 03208: 奉は以て之を悠久に行す》 03209: 之を保し之を奉する者は。精なり。 03210: 精なる者は。物中に隠する者なり。気物は已に立す。而して 03211: 其の神を奉して〉之を知運せ使む〉 03212: 其の物を保して》之が性体を成す》 03213: 一なるや以て之を奉す〉 03214: 二なるや以て相い役す》 03215: 経に行す〉 03216: 緯に立す》 03217: 動静通塞す〉 03218: BC給資す》 03219: 一の為に其の才力を伸ばして役を執るに非ざる莫し。而して 03220: 其の権は全く精に在り。蓋し 03221: 一なる者は自から成す》 03222: 散する者は依りて成す》 03223: 混淪の体〉 03224: 鬱Dの神〉 03225: 洪曠に窕せず〉 03226: 悠久に疲れず》 03227: 転換の体》 03228: M忽の神》 03229: 小天地に画す》 03230: 小造化に盲す》 (写本・版下本とも「盲」を「区」とする。黄鶴の訂正。) 03231: 小と雖も〉而も鱗比は断たず〉 03232: 小と雖も》而も天地を悉く具す》則ち 03233: 神は洪曠に通ずる〉 03234: 体は悠久に伝わる》 03235: 給する者は※さず〉 03236: 資する者は何ぞ尽さん》 03237: 精は立して而して力は役す。外は保して内は持す。 03238: BC給資して。万物は並出す〉 03239: 万事は並起す》 03240: 起する者は斯の中に居す〉 03241: 出する者は斯の中に隠す》 03242: 物は大なりと雖も〉而も之が為に保せられて而して立す〉 03243: 神は妙なりと雖も》而も之が為に奉ぜられて而して活す》且つ 03244: 我の資る所を以て之を言わんか。夫れ 03245: 意なる者は〉我の神の活なり〉 03246: 身なる者は》我の体の立なり》 03247: 精は其の間に隠す〉 03248: 華は其の表に見す》 03249: 保持は以て我の生を保す〉 03250: 給資は以て我の生を養す〉 03251: 奉運は以て我の物を成す》 03252: BCは以て我の後を継す》 03253: 物を保して而して其の神を奉す〉 03254: 神を運して而して其の物を役す》 03255: 心は此の権を以て肢体を役す〉 03256: 身は此の力を以て肢体を保す》 03257: 国家の君を奉する〉 03258: 君上の下を役する》 03259: 善観すれば。則ち 03260: 隠見を隔つと雖も〉 03261: 精麁は本と一なり》 03262: 活立は体用を為す〉 03263: 幹運は性才を為す》 03264: 気の用は廼ち天〉 03265: 物の体は廼ち物〉 03266: 性 之に幹する者は廼ち精》 03267: 才 之に運する者は廼ち神》 03268: 天物精神は。本根精英に於て合す。故に 03269: 本は気なり〉 03270: 根は物なり》 03271: 乃ち天地なり。天地の外。豈に佗有らんや。 03272: 隠して之に体する者は〉廼ち精〉 03273: 見して此に出する者は》廼ち華》故に 03274: 見露は華に非ざる莫し〉 03275: 隠没は精に非ざる莫し》 03276: 精に非ざれば則ち神は依する所莫し〉 03277: 神に非ざれば則ち精は奉する所莫し》蓋し夫れ。 03278: 一なる者は外無し〉 03279: 散する者は外有り》 03280: 外無き者は自立す〉 03281: 外有る者は並立す》 03282: 自立する者は〉自ら能く保営奉運す〉 (自ら=おのずから) 03283: 並立する者は》能く相い保営奉運す》是を以て。 03284: 保営奉運する者は同じく有して。而して自と相と則ち相い隔つ。 03285: 之を火に移して之を言わんか。夫れ一点の燈火は。 03286: 篭は以て之を保す〉臺は以て之を持す〉 03287: 神は以て之を営す》膏は以て之を養す》 03288: 其の知ること無きや〉乾を択んで之に就く〉 03289: 湿を択んで之を避く》 03290: 其の運する所無きや》明を燃に運す》 03291: 熱を焼に運す》是を以て。 03292: 近くは則ち葛裘飲食〉 03293: 遠くは則ち宮牆器貨〉以て己を保営するを為すなり〉 03294: 近くは則ち思惟営作》 03295: 遠くは則ち使令習学》以て己を奉運するを為すなり》是を以て。 03296: 内は保営奉運を用すれば〉則ち 03297: 外も亦た保営奉運を有す》故に 03298: 知は天下の故に通ず〉 03299: 力は天下の物を役す》 03300: 之を天地に則る有らば。則ち天地に業を拡め。 03301: 世を無窮に傅えんも。天地は奚んぞ之を拒まん。 03302: 給する所を知りて〉而も資する所を観るに〉 本は猶お末の如きなり〉 03303: 資する所を観て》 而も給する所を察するに》末は猶お本の如きなり》 03304: 本末は共に同じ。自相何ぞ隔てん。 03305: 象質なる者は〉発収の物なり〉 03306: GHなる者は》発収の気なり》 03307: 之を保する者は精力なり〉 03308: 之を運する者は神霊なり》 03309: 霊は知り神は通す〉 03310: 精は奉し力は役す》 03311: 天象は滾滾として而して運転す〉 03312: 地質は擾擾として而して往来す》 03313: 運転する者は〉其の定期を知り〉 03314: 往来する者は》其の変化に通す》 03315: 芸芸たり〉 03316: 擾擾たり》 03317: 各おの気物の相い立するは。 03318: 各おの神霊の之を運するに非ざる莫きなり。