戦前の研究


小野精一著 三浦梅園書簡集(第一書房。昭和一八年刊行)所収の二篇


三浦梅園書簡集(110MB)
110MBあります。気をつけて下さい。

人間三浦梅園(50MB)
50MBあります。気をつけて下さい。


昭和18年刊行の貴重な書物ですが、戦前の酸性紙のため、経年劣化によって失われる可能性があります。
現状では、酸化によって茶色になっていますが、読むことは出来ます。三浦梅園の書簡は、すでに大半が
戦争によって消失しているため、この記録が失われることは、歴史から梅園を研究するための貴重な資料が
失われることを意味します。梅園全集下巻所収の70数通と重複する部分もありますが、誤植の少なさと
長男三浦黄鶴の書簡30通が収められている点で、この本の資料的価値は歴史的なものと言えるでしょう。
この本は、第一刷 壱千五百部と書かれていますが、多くは空襲で消失したと思われます。



三枝博音著 梅園哲学入門(第一書房。昭和一八年刊行)所収の資料


三浦梅園書簡集(20MB)
20MBあります。気をつけて下さい。


はなはだ印刷が薄く読みづらいが、戦後は翻刻されていない資料を読むことが出来ます。
この本は、第一刷 三千部と書かれていますが、多くは空襲で消失したと思われます。




大日本思想全集第八巻所収 三浦梅園(58MB)
約60MBあります。気をつけて下さい。


吉田書店出版部 刊行

この時代に「玄語・本宗」の翻訳が為されていたとは驚きです。
おそらくはGHQによる焚書の対象(七千冊以上)のひとつになったのでしょう。
古書店にも、ほとんど見あたりません。
思想統制の影響が、学問の世界に未だに影を落とし続けています。
GHQによる焚書については『没収指定図書総目録』を調べて下さい。
西尾幹二氏による解説は、YouTubeGHQ焚書図書開封をご覧下さい。


 

日本国の歴史や文化が、後世に継承されるはずがない。戦後の日本の精神レベルは、果てしなく低下
した。マッカーサーGHQが計画した日本の民主化、言い換えれば、
戦略的侵略政策によってアメリカの言いなり国家日本を作るという
計画は、見事に成功したと言えるだろう。
しかし、そのアメリカも沈没寸前である。お粗末としか言いようがない。



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