梅園学は
★土地と時代が生んだ思想★




同胞から枝分かれした転持



であり、天地は、



の右の図が、該当する。

『多賀墨卿君にこたふる書』に、以下のように記述された地中の天地である。

231: 没して天をなし、露して地をなす物は、畢竟、地中の天地にして、蒼々の天、歴々の曜、
232: 坱坱たる無際涯に帰し、一大結物の地にして、鬱浡たる神の成れる天に有せらる。   


従って、画像を合成して同胞図というものを作るとすれば、
次のようになるであろう。


これは北林が合成した図です。

つまり、同胞においては、中心が共有されているのである。

孿胎というのは、これに対して考えれば、太陽と地球は、天球を子宮
としている双子(これが孿胎の意味)のようなものだということであ
る。                                 

仮に孿胎図というものを作るとすれば、次のようなものになるであろう。


これは北林が合成した図です。

つまり、孿胎においては、中心が分離しているのである。

地球を中心にした場合と太陽を中心にした場合を、描き分けれた図が次のものである。
これは、梅園自筆の図であるが、図名が「日地分圏図一合」に訂正されている。この
訂正はおそらく黄鶴によるものであろう。




私は、ここに天球をひとつの生命体として見る、梅園独自の天球生命体論とも
いうべき天球論を見ている。天球規模でのガイアの思想と言ってもいいかもしれない。

なぜ、人間の頭のかたちをした国東半島の中心部の両子(ふたご)の里で
こんな思想が作られたのかは、謎であるが、決して偶然ではない。

梅園哲学は200年前の国東半島が生んだ土地の思想である。

思想は生み出すものであって輸入すべきものではない。
軽々しく弁証法などと類比すべきものではない。
ヘーゲルには、ヘーゲルが生まれた土地と時代がある。
それを勝手に拝借してきて「梅園の弁証法」などという
軽々しい解釈

何の根拠もなしに
無批判に続けてきたのがこれまでの梅園研究であった。



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        【梅園メーリングリストより】         


2000/01/18 日 の 09:15:12 時頃 shi***** i*** さんは [Baien:1670]
 RE:十牛図 [gesell 2592]反観の文例(1) について書きました。

〇〇さん、北林です。                     

>かなり近いのでは、ないでしょうか。              
>仏教と梅園の関係はどうなのでしょうか。            

たぶん、華厳kegonの事事無礙法界jijimuge_hokkaiの思想と関係が 
あると思いますが、これについては、論じた人が居ません。    

ただ、末木先生は、直感的にはお分かりになっていたと思います。 
なにせ『東洋の合理思想』(講談社現代新書235)で、華厳の思 
想を正確・簡明にまとめられた方ですから。これは、梅園研究者必 
読の書です。華厳についてはP188以降に書かれています。   

『玄語』は、事事無礙法界の思想を、現実の自然の認識に適応したも
のと考えることが出来ます。                  

事事無礙で要求される、個と個の1対1対応を、現実の自然界の構成
要素に「名札付け」をし、名札の1対1対応を系列化し、最終的には
唯一者に到達するように構成したのが『玄語』です。その系列化の最
小構成単位が「一即一一」であり、これを条理といいます。    

仏教は、基本的に認識論に片寄っています。事事無礙にいたって、そ
の頂点に到達したわけですが、実際に、自然界の認識にそれを適用し
て合理的な自然学の体系を打ち立てたわけではありません。『玄語』
はそれを目指した書物だと見ることができます。『玄語』は、仏教に
おける最高の認識論による、自然界の合理的把握という様相を持って
います。                           

ここには、西洋近代ではなく、東洋近代があり、これは西洋自然科学
の自己自身に対する反省と多くの共通点を持っています。東洋の近代
化は、およそ200年の歴史を持っており、三浦梅園にいたって頂点
に達し、歴史の底に沈んだわけです。この忘れられた東洋近代は、実
は21世紀の文明の基盤となるものである可能性があります。   

私個人は、西洋近代を包んだ東洋近代が、合理的な自然学の体系とし
て構築されたならば、それは次の文明の基盤として十分な強度を持つ
ものになるであろうと思っています。              

文明を支える基盤の弱さが、今日の世界の問題だといえます。文明の
建設は、実際の建築と何ら変わりません。まず地固めをし、基礎を作
り、骨格を作り、外壁を作り、それから内部を作り、家具調度品を置
き、日常の用に供するわけですが、建築と同じで、1000年もつよ
うに作れば、1000年もちます。               


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・・・・・こういう議論の方がよほど面白い。六郷満山で育まれた 
思想であることを忘れてはいけない。              

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