図名および分かち書きとも、(墨)で見せ消ちにされている。

 要するに、これを「日地分圏図一合」の片割れとしようという意図による抹消である
が、「日地分圏」は、この図名の分かち書きにある「天地、圏」と同義であるか
ら(なぜなら「天地」は「日地」のことである)、「日影図」の分かち書きを「水燥図」
「日影図」の統合名にして、両図の名称を消すというのは合点がいかない。これは黄鶴
の無理解による早合点であろうと思う。                     


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