三浦梅園資料館 ほか 各位様 宛メイル

*********************************************************************************** 三浦梅園資料館 ほか 各位様                               北林達也(2009.2.14) 『玄語』の資料を自筆稿本から作り直し、戦前の研究を調査するところまできたところで、 マッカーサーGHQによる、七千数百種、三万数千冊の図書の没収と焼却による、戦後日 本の巨大な知的空白に出会って、呆然としています。 この没収図書は、アメリカで綿密に調査され、戦後日本を操縦するための教科書となりました。 しかし、この行為は、ほとんど秘密裏に行われたため、一般にはほとんど知られませんでした。 日本は、戦前を反省することすらできずに、糸の切れた風船のように、なってしまいました。 戦前ですらそうなのですから、江戸時代となると、これはもう外国のように遠い国のことの ように感じられるでしょう。 テレビや映画の時代劇から得たイメージが、そのまま江戸の姿だと思われているようです。 *********************************************************************************** 三浦梅園資料館 ほか 各位様                               北林達也(2009.2.17) 『玄語』に「所以」を「ゆえん」と読むところは一箇所もありません。すべて、 「以て・・する所」と読みます。例外はありません。 *********************************************************************************** 三浦梅園資料館 ほか 各位様                               北林達也(2009.2.15) 昭和八年 三浦梅園集の紹介文 (保存状態がよいのでOCR読み取り で70パーセントくらいの認識率。敢語・価原その他の電子化がすぐに 出来ます。昭和八年でこの水準ですよ!!) -------------------------------- 三浦梅園集  三浦梅園は、九州方面に於ける哲學者として殊に非凡な人であつた。 彼は早くからこの宇宙の根本生命に就いて疑ひを抱き、その究極を究め なけれぱやまないと云ふ決心をした。彼の一生は殆んどそれがために費 されたと云つて宜しい。。  彼は支那の哲學者の如く、科學と云ふ方面を軽く見なかつた。それ故 彼は儒學の研究にこころざして此方面でも儒學者として優に一家をなし たのである。その醫學の説き方は單なる醫學者の説ではなく、哲學者と して説いてゐるところに彼獨特の面白味を持つてゐる。  それから彼は、宇宙の根本生命に就いて解決を下すために、條理學な るものを打立てた。條理學とは此現象界が種々に複穀な作用をしてをつ ていろいろに分岐してゐるが、實はその根本を貫く條理なるものが整然 として存在してゐると云ふ意味にしか外ならない。即ち多元的な現象に 對して一元的解釋を下したのである。言ひ換へると此現象界は、春逝き 夏来り、秋去つて冬末るにつれていろいろの變化いろいろの流行を示す がその根本に於て一貫した修理があつて、その條理のもとに以上變化及 び流行が少しも軌道をはづれないで整然として行はれると云ふことを明 らかにしたものだ。その説き方は少しむつかしいが如何にもその考へ方 の深いのに心を打たれる。  その他彼は、在末の儒教道徳に就て彼一家言を述べてゐるが頗る見識 の見るべきものがある。殊に價原に於て彼が経済上から如何に日本を改 造するかと云ふ問題を解釈してゐるところは、中々當時の弊害を穿つて ゐてその逍徳的経済學の建設に貢献したところが多い。 -------------------------------- 戦前の日本研究の業績については触れない、というのが、出版社や大学の暗黙の了解があったと しか思えません。マッカーサーの「日本人骨抜き作戦」のひとつでしょうか(笑) もうひとつは、旧世代左翼の鉄壁の結束でしょうかね(笑) こりゃ、日本がダメになるはずだ。アメリカはもっとダメになったけど・・・(爆) *********************************************************************************** 三浦梅園資料館 ほか 各位様                               北林達也(2009.2.14) >  #そうでないならば、どうして、「玄なる一元気」に帰還することが出来ようか。 これは、極大化した場合の解釈です。 # そうでないならば、どのような小さなものでも作られることはない。 というふうに、極小化して解釈しても構いません。  「本は猶お末のごとく、末は猶お本のごとし」とあるように一切万物が、平等の全一性を 持っていると主張するのが、『玄語』ですから。 大きいか小さいかは、しょせん、「大小」のこと。存在の価値の大きさは等しく「一」であ るわけです。「存在の価値」には、計量の入り込む余地がありません。 なお、PDF資料には、重要なものが二、三、含まれます。 小野精一氏の「三浦梅園書簡集」に納められた「人間 三浦梅園」は、田口正治博士の名著 人物叢書「三浦梅園」に先駆する重要な業績です。執筆の基本スタイルもほぼ同じです。 なぜ、先行研究に触れないのか、分かりません。出版社の意向なのでしょうか? 戦前の業績には触れないという暗黙の了解があったのかも知れませんが、もはや、 そのような時代ではありません。 *********************************************************************************** 三浦梅園資料館 ほか 各位様                               北林達也(2009.2.11) > > 1312: G0046L-014 神本は〉則ち然るに幹運す〉 > > 1313: 天神は》則ち然るに為成す》 > > 単位文に解体すると、こうなります。 > > 1312-1: G0046L-014 神は〉則ち然るに運す〉 > 1312-2: G0046L-014 本は〉則ち然るに幹す〉 > 1313-1: 神は》則ち然るに為す》 > 1313-2: 天は》則ち然るに成す》 > 梅園は、この4つの文を2つにまとめたわけですが、一文にまとめることも出来ます。 1312+3 天神本神は、則ち然るに運幹為成す。 これでも、意味は変わりません。 語の対応は、この語順では、次のようになります。 1312+3 天神本神は、則ち然るに運幹為成す。     ↑↑↑↑       ↑↑↑↑     |||+-------+|||     ||+---------+||     |+-----------+|      +-------------+ このような対応は、図の同心円と似た性質のもので、『玄語』の文の随所に見られます。 こういう文を、単位文で示すか、2文に束ねた文で示すか、あるいは、一文にまとめかは、 その時々で違います。 1314: G0046L-015 牛に走る〉 1315: 馬に走る》 1316: 牛に持す〉 1317:        馬に持す》牛馬の勢力なり〉 などは、 1314+5: G0046L-015 牛馬に走る〉 1316+7: 牛馬に持す》牛馬の勢力なり〉 としても、あるいは、 1314-75: G0046L-015 牛馬に持走す〉牛馬の勢力なり〉 としても意味は同じですが、こういう束ね方は梅園先生の好みに合わないようです。 牛は牛、馬は馬で、個別に記述したいわけです。つまり単位文で書きたいわけです。 一文に束ねた、あるいは、束ねざるを得なくなった場合は、意味の読み取りが極度に 難しくなります。 233-4: 若し気物体性の本根精英を為すに非ずんば。則ち豈に相い依って一を成せんや。 などが、その例です。この文には、ほとほと頭を悩ましました。しかし、これを単位文に 解体すると、返って複雑になります。 233-1: 若し気の本を為す、 233-2:   物の根を為す、 233-3:   体の精を為す、 233-4:   性の英を為す、に非ずんば。則ち豈に相い依って一を成せんや。 漢文体では、次のようになります。 233-234: G0023L-002 若非気物体性之為本根精英。則豈相依而成一哉。 つまり、若非(気物体性之為本根精英)。則豈相依而成一哉。 というふうに、「若し」と「に非ずんば」が、対を為す8個の条理語にかかっているので、 単位文に解体できないわけです。これは文法上の制約です。 233:と234:は、「為成」(いせい。為すと成る)という条理語で対になっています。 いったいこれは、何語だろうか?? と、首をかしげたものです。 『玄語』を読むために漢文を読む練習をする必要はありません。これは漢文とは似て非な るものだからです。これを「条理文」と呼ぶことにします。漢文体は仮の姿に過ぎません。 こういう場合に必要な手法は、暗号解読や古代文字の解読と同じものです。 ああでもない、こうでもないと、つじつまが合うまで考え続けるというものです。 ところで、こういうふうに書いているよ、ということを、梅園自身が書いているところが 「例旨」にあります。 15458: G0004U-001 将に斯の語を読まんと欲する者は、 15459:        流れに泝ると、流れに沿うと、 15460:        左よりすると、右よりすると、 15461: G0004U-002 中より提ると、端より起ると、 15462:        猶お環の手の触るる所に従って起きて転ずるが如し。 さきほどの、文を例に挙げます。 1312+3 天神本神は、則ち然るに運幹為成す。 ⇒ この流れで読めば「流れに沿う」読み方。     ↑↑↑↑       ↑↑↑↑     |||+-------+|||     ||+---------+|| ⇒ この対応関係を内側から順にたどれば、主     |+-----------+|   語の部分は「流れに泝る」ことになります。     +-------------+ 対応を内側「神←→運」からみれば「中より提る」読み方、「天←→成」からみれば「端よ り起る」読み方になります。ただし、書き手の梅園からすれば、流れに沿った書き方しかで きません。使える文法が漢文法しかないからです。この「例旨」の文は、次の文に続いて書 かれています。 15451:        天冊は〉部を活立に分つ〉 15452: G0003L-015 地冊は》部を没露に分つ》 15453:        天冊は〉其の一は廼ち活部〉天と神となり〉 15454: G0003L-016     其の一は廼ち立部》神と本となり》 15455:        地冊は〉其の一は廼ち没部〉通塞を説く〉 15456: G0003L-017     其の一は廼ち露部》覆載を説く》 15457: G0003L-018 小冊。露を物にし没を人にするは。大を分ち天を分つを以てなり。故に この文を読んで、「それは文章の説明ではなく、各冊の構成の解説だ」という人が居たら、それ は、まだ『玄語』という本が分かっていないのです。なぜなら、 233-1: 若し気の本を為す(気為本) ⇒ これを書くのが「天冊立部」 天 233-2:   物の根を為す(物為根) ⇒ これを書くのが「地冊露部」 地 233-3:   体の精を為す(体為精) ⇒ これを書くのが「地冊没部」 地 233-4:   性の英を為す(性為英) ⇒ これを書くのが「天冊活部」 天 と並ぶ。                             |     ↑                              └-----┘ というふうに、文(実際には、解体した単位文)と各冊の対応が成立しているからです。 梅園は、「若非気物体性之為本根精英。則豈相依而成一哉。」と書く時に、頭の中で、   若非気  本     物  根     体  精     性之為英。則豈相依而成一哉。 というふうに並び替えていたのではないかと思われます。 だから、補足や訂正を示す引き線までもが、厳密な直線の組み合わせになっていったのではないか? つづく「に非ずんば。則ち豈に相い依って一を成せんや。」は、  #そうでないならば、どうして、「玄なる一元気」に帰還することが出来ようか。   という意味になります。つづいて、 15463: G0004U-003 之を次序するが若きは。則ち本宗に統有り。 とあります。 最終的に、これらを「陰昜」と「天地」にまとめたものが「本宗」であるわけです。 リニア(線的)に読んだのでは、決して理解できないのが『玄語』です。 *********************************************************************************** 三浦梅園先生、玄語小冊人部に曰く。「人は己れを私するに塞がる」と。 是れ天下万民の通病なり。 問うべし。我は己れを私せざるかと。 命ずべし。己れを私すること莫れ、と。                               北林達也(2009.2.6) *********************************************************************************** 三浦梅園資料館 ほか 各位様                               北林達也(2009.2.6) 小冊/人部/言動から。 ------------------------------------  通ずれば則ち聖なり。執すれば則ち頑なり。通なる者は、天下の至美なり。  執なる者は、天下の通患なり。是の 故に、愛なる者は令徳なり。而して  小人の愛や、愛に溺る。 ------------------------------------ 今どきの民主主義は、小人悪平等主義です。 上から下まで、なんと小人の多い世の中になったことか・・・ いちばん縁遠かった「小冊」が、今ではいちばん身近に感じられます。 *********************************************************************************** 三浦梅園資料館 ほか 各位様                               北林達也(2009.2.6) 『玄語』の圧縮方法について、です。 連長圧縮では、 --------------------------------------- たとえば、「AAAAAA」という文字列を「Aが6つある」という意味の「A6」という符号で 置き換えれば、意味を保ったまま6文字を2文字にすることができ、1/3の容量に圧縮でき たことになる。 --------------------------------------- とあります。(たとえば、モールス信号もデータの圧縮を行っております。データ圧縮 の技術はけっこう古いです。) > <例4> > 1312: G0046L-014 神本は〉則ち然るに幹運す〉 > 1313: 天神は》則ち然るに為成す》 単位文に解体すると、こうなります。 1312-1: G0046L-014 神は〉則ち然るに運す〉 1312-2: G0046L-014 本は〉則ち然るに幹す〉 1313-1: 天は》則ち然るに為す》 1313-2: 天は》則ち然るに成す》 共通する語「則ち然るに」で束ねます。 神       運す  \     /   則ち然るに       ⇒    神本は(則ち然るに)2 幹運す   /     \ 本       幹す ※記号(  )2は、梅園の頭の中にあります。「則ち然るに」が2回使われているという意味です。 同じく、「則ち然るに」が共通。 天       為す  \     /   則ち然るに       ⇒    天神は(則ち然るに)2 為成す   /     \ 神       成す ※同上。 従いまして、<例4>の文は、 <1> 1312: G0046L-014 神本は〉(則ち然るに)2 幹運す〉 1313: 天神は》(則ち然るに)2 為成す》 と書けますし、梅園の頭の中ではこうなっていたわけです。 ですから、「連長圧縮」と共通する圧縮技法であろうと思われます。 さらに、たとえば、「神本」が二字熟語ではなく、ふたつの主語を表すものであること、「幹運」が ふたつの目的語を表すことを  神|本、幹/運と表記することにすれば、<1>は、 1312: G0046L-014 神|本は〉(則ち然るに)2 幹/運す〉 1313: 天|神は》(則ち然るに)2 為/成す》 「小冊」では、これはあまり使われませんので、非常に読みやすくなっております。 天       為す  \     /   則ち然るに       ⇒    (則ち然るに)を○で表して「す」を取ると、  /     \ 神       成す 天   為  \ /   ○       ⇒    図と同じ構造が出てきます。図法と(玄語の圧縮された文の)文法に  / \           共通性が出てきます。「神為天成」(しんいてんせい)という、頻繁 神   成          に使われる用語が現れます。 *********************************************************************************** 三浦梅園資料館 ほか 各位様                               北林達也(2009.2.5) 「混成読み」を「本宗」「天冊」「地冊」までアップロードしました。 残るは、「小冊」と「例旨」だけです。近日中にアップロードします。 これにて、20年をかけた資料整備が終了し、いよいよ「解析的解読」の段階に 入ります。 平成の次の時代の日本への贈り物です。 クリッカブル玄語図から参照できます。 http://www.coara.or.jp/~baika/mapgengo/crizutaikei.html プリントして、写本939やペリカン社版「玄語」と比べてみるとよいですよ。 「粲立読み」と「混成読み」で1700頁くらいになります(笑) *********************************************************************************** 三浦梅園資料館 ほか 各位様                               北林達也(2009.2.4) 復元版粲立読みPDF(600dpi)を追加しました。写本939と対照できるので、 非常に研究しやすいです。 http://www.coara.or.jp/~baika/kaisoutbdb.html クリッカブル玄語図からも参照できます。 http://www.coara.or.jp/~baika/mapgengo/crizutaikei.html 混成読みも、いずれアップロードします。 *********************************************************************************** 三浦梅園資料館 ほか 各位様                               北林達也(2009.2.1) > 二行一対形式の読みは、「條理整齋の読み(物の読み)」です。 > これにたいして、「運爲變錯(事の読み)」がなければなりません。 > > これは棒読みになります。音訓まぜこぜです。白黒の傍点はありません。                               (2008.11.13送信) この作業が先ほど終わりました。まだ細かいミスはあると思いますが、とりあえずこれで終了して、 他の資料とともにCDなどの適当な記録メディアに収めたいと思います。超漢字版は、PDFに 変換したものと、.BPK形式に圧縮されたものを添付します。 資料CDには、これまで出版された資料の画像データも入れようと思います。これは、そんなにた いした作業ではありません。 USBメモリや各種のカードメモリなら、封書で送れます。 いずれ、サーバを用意しようと思います。 超漢字Vを使っての復元作業は、途中、いくつもの新発見をもたらしてくれました。他のワープロ ではこうは行かなかったと思います。というのは、新たな発見は「どこまでも細部にこだわる」こ とから生まれたからです。 既に活字化されているものを翻字するのであれば、別に超漢字でなくても出来ますが、正体の知れ ない書物の正体を暴くような作業となりますと、超漢字でないとやれません。アンチ超漢字派、ア ンチ・トロンコード派の人は、おそらく、歴史的文献を手稿から翻字するというような作業をやっ たことが無いのでしょう。 もっとも、超漢字ユーザーの中にもそういう作業をやった人はほとんど居ないと思いますが・・・


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